Microsoftは6月6日(現地時間)、Windows 11に搭載される「自動超解像(Auto SR)」に関する詳細情報を発表しました(DirectX Developer Blog、Neowin)。
自動超解像は、今年の2月にWindows 11 Insiderビルドで発見されましたが、その時点では動作していませんでした。MicrosoftはAuto SRの特徴は「自動で適用されること」と「既存のゲームを強化すること」だとし、次のように説明しています。
Auto SR stands out in two exciting ways: it’s applied automatically and enhances existing games. Like other SR technologies, Auto SR uses AI to improve frame rates and image quality. However, Auto SR focuses on bringing the benefits of super resolution to your existing game library with no manual configurations needed. This makes it ideal for players who prefer a straightforward experience. Simply start your game, and Auto SR instantly enhances it, allowing you to effortlessly enjoy visuals that surpass native 1080p quality with the fast frame rates typically seen at lower resolutions.
Auto SRの特長は2つある。自動で適用されることと、既存のゲームを強化することだ。他のSRテクノロジーと同様に、Auto SRはAIを使用してフレームレートと画質を向上させます。しかし、Auto SRは、既存のゲームライブラリに超解像のメリットをもたらすことに重点を置いており、手動での設定は必要ありません。そのため、簡単な操作を好むプレイヤーに最適です。ゲームを起動するだけで、Auto SRが即座にゲームを強化し、低解像度で一般的に見られる高速フレームレートで、ネイティ
Auto SR機能を実行するために使用されるAIモデルはNeural Processing Unit(NPU)を必要とするため、この機能はNPUプロセッサーを搭載したSnapdragon X採用デバイス(Copilot+PCラップトップ)で最初に利用可能となる予定です。
Microsoftは、Auto SRのアプローチは、NvidiaのDLSS超解像、AMDのFidelityFX超解像、IntelのXeSS等のAIアップスケーリング機能とは異なると説明しています。これらのアプローチでは、ジッターやMIPバイアスを使用してより細かいディテールを追加するなど、ゲームのレンダリングを変更する必要があるのに対し、Auto SRでは、現在存在するゲームを、改善するための余分な情報なしにゲームを強化するタスクを実行するからです。
AutoSRの利点を示すために以下のようなスクリーンショットが掲載されています。
1440pの解像度・24フレーム/秒(左)と、720pの解像度・24フレーム/秒がほとんど同じように見えます。
Microsoftは、ゲームでAuto SRを使用すると「テキストやHUD要素が若干ソフトになる」ことを認め、Auto SRのオン・オフを切り替えたり、ゲーム毎に調整したりできると説明しています。
最初のCopilot+ PCでは以下のゲームがデフォルトでAuto SRに対応しています。
- BeamNG.drive
- ボーダーランズ3
- コントロール (dx11)
- ダークソウルIII
- ゴッド・オブ・ウォー
- キングダムカム デリヴァランス
- バイオハザード2
- バイオハザード3
- セキロ シャドウ・ダイ・トゥワイス
- スナイパー ゴーストウォリアー コントラクト2
- ウィッチャー3
Microsoft今後この機能を強化し、Auto SRゲームを追加解像度で動作させるための改善、マルチモニター対応、HDRコンテンツ対応を行う予定です。
