Windows 11ではユーザーインターフェイスの刷新が行われ、スタートメニューやタスクバー、設定画面などのWindowsの特徴的なUIがモダンなデザインに改良されました。
デスクトップやファイルエクスプローラーを右クリックした際に表示される、コンテキストメニューも新しくなりましたが、この変更に関しては、使い勝手の面ではかならずしも好評ではありません。
新しいコンテキストメニューは、全ての機能を提供しているわけではなく、従来の古いコンテキストメニューを使用しなければならない場面もあり、古いコンテキストメニューを表示するには、「その他のオプションを表示(あるいはShift + F10)」を経由して、2回コンテキストメニューを表示する必要があるからです。
幸いこの混乱を少し解消するための変更が、Windows 11のプレビュービルド「Windows 11 Insider Preview Build 22572」には含まれています。
Build 22572でもメニューの構造自体は変わっていませんが、「その他のオプションを表示」や「Shift + F10」を押す代わりに「Shift + 右クリック」でレガシーコンテキストメニューを直接開くことができるようになっているのです。
新しいコンテキストメニューと古いコンテキストメニューが存在する2段重ねの状態は解消していないものの、ファンクションキーが押しづらいノートPCや、キーボードを使っているユーザーの操作性をかなり改善する改良といえそうです。
Windows 11にはいまだに古いWindowsのUIがあちこちに残されていて、Microsoftはこの問題を解消するための地道な変更を継続しています。
[via Neowin]