Microsoftは本日、毎月米国時間の第2火曜日に提供している月例更新の一環として、Windows 11 22H2の累積アップデートKB5021255と、21H2の累積アップデートKB5021234を公開しました。
更新プログラムは主にシステムの品質を改善し、セキュリティ問題を修正するものです。
自動的にインストールされますが、Windows UpdateまたはMicrosoft Update Catalogを利用して手動でインストールすることもできます。
それぞれの変更点は以下の通りです(キュリティアップデートの内容は日本Microsoftのブログで参照できます)。
December 13, 2022—KB5021255 (OS Build 22621.963)
Windows 11 Version 22H2用の更新プログラムKB5021255では、11月29日にリリースされたKB5020044の内容に加え、タスクマネージャが予期しない色で表示され、UIの一部が読めなくなる問題の修正や、Data Protection Application Programming Interface(DPAPI)の復号化に影響する可能性のある問題が解決されています。
リリースノートは以下の通りです。
ハイライト:
This update addresses a known issue that might affect Task Manager. It might display certain elements in the user interface (UI) in unexpected colors. Some parts of the UI might not be readable. This issue might occur if you have "Choose your mode" set to "Custom" in the Personalization > Colors section of Settings.
This update addresses security issues for your Windows operating system.
改良と修正:
This update addresses an issue that might affect Data Protection Application Programming Interface (DPAPI) decryption. The decryption of a certificate private key might fail. Because of this, virtual private network (VPN) and other 802.1 certificate-based authentication might fail. This issue might occur when you encrypt the DPAPI master key with a wrong value.
更新プログラムには以下の4件の既知の不具合が存在します。
対象 | 症状 | 回避策 |
---|---|---|
IT管理者 | プロビジョニングパッケージが正常に動作しないことがある。Windowsが部分的にしか構成されず、Out Of Box Experienceが終了しなかったり、予期せず再起動したりする可能性がある。 | Windows 11 Version 22H2にアップグレードする前に、Windowsデバイスをプロビジョニングすることができれば、この問題を防ぐことができる。 |
IT管理者 | 複複数の大きなGBファイルのコピーに予想以上の時間がかかることがある。サーバーメッセージブロック(SMB)経由でネットワーク共有からWindows 11, Version 22H2にファイルをコピーする場合に発生しやすいものの、ローカルファイルのコピーも影響を受ける可能性がある。 | この問題を軽減するために、キャッシュマネージャー(バッファードI/O)を使用しないファイルコピーツールを使用することができる。これは、以下に挙げる組み込みのコマンドラインツールを使用する。
現在、解決に向けて取り組んでおり、今後のリリースで最新情報を提供する予定。 |
IT管理者 | このアップデートまたはそれ以降のアップデートをインストールすると、一時的にネットワーク接続が失われたり、Wi-Fiネットワークやアクセスポイント間で移行したりした場合に、Direct Accessに再接続できない場合がある。家庭で使用するWindowsデバイスや、ネットワークリソースにリモートアクセスするためにダイレクトアクセスを使用していない組織内のデバイスは、影響を受けない。 | 不具合の部分だけを元に戻すKnown Issue Rollback (KIR)で解決済み。 |
IT管理者 | Microsoft ODBC SQL Server Driver(sqlsrv32.dll)を介して ODBC接続を使用してデータベースにアクセスするアプリが接続できなくなることがある。以下のメッセージが表示される。
影響が受けるアプリケーションが存在する確認するには、コマンドプロンプトを起動し、以下のコマンドを実行する。 tasklist /m sqlsrv32.dll |
現在、解決に向けて取り組んでおり、今後のリリースで最新情報を提供する予定。 |
Windows Updateの他、Microsoft Update Catalogを利用してインストールすることができます。
December 13, 2022—KB5021234 (OS Build 22000.1335)
Windows 11 Version 21H2用の更新プログラムKB5021234では、11月15日にリリースされたKB5019157の内容に加え、DirectAccessを使用してリモートネットワークに再接続できなくなる問題の修正や、Data Protection Application Programming Interface(DPAPI)の復号化に影響する可能性のある問題が解決されています。
ハイライト:
This update addresses security issues for your Windows operating system.
改良と修正:
This update addresses an issue that affects remote networks. This issue stops you from reconnecting to them using DirectAccess.
This update addresses an issue that might affect Data Protection Application Programming Interface (DPAPI) decryption. The decryption of a certificate private key might fail. Because of this, virtual private network (VPN) and other 802.1 certificate-based authentication might fail. This issue might occur when you encrypt the DPAPI master key with a wrong value.
更新プログラムには以下の2件の既知の不具合が存在します。
対象 | 症状 | 回避策 |
---|---|---|
IT管理者 | このアップデートまたはそれ以降のアップデートをインストールすると、一時的にネットワーク接続が失われたり、Wi-Fiネットワークやアクセスポイント間で移行したりした場合に、Direct Accessに再接続できない場合がある。家庭で使用するWindowsデバイスや、ネットワークリソースにリモートアクセスするためにダイレクトアクセスを使用していない組織内のデバイスは、影響を受けない。 | 不具合の部分だけを元に戻すKnown Issue Rollback (KIR)で解決済み。 |
IT管理者 | Microsoft ODBC SQL Server Driver(sqlsrv32.dll)を介して ODBC接続を使用してデータベースにアクセスするアプリが接続できなくなることがある。以下のメッセージが表示される。
影響が受けるアプリケーションが存在する確認するには、コマンドプロンプトを起動し、以下のコマンドを実行する。 tasklist /m sqlsrv32.dll |
現在、解決に向けて取り組んでおり、今後のリリースで最新情報を提供する予定。 |
Windows Updateの他、Microsoft Update Catalogや、Windows Server Update Services(WSUS)を利用してインストールすることができます。