Windows 11用の2024年12月の月例更新プログラムKB5048667(24H2)やKB5048685(23H2)を適用した環境で、スタートメニューが応答しなくなるなどの不具合が報告されていることがわかりました(Windows Latest)。
例えば、更新プログラム適用後、ダークテーマを使用しているのにもかかわらず、スタートメニューの検索が白く表示されるようになったという問題や、単に機能しなくなったという問題が報告されています。
特に、Virtual Desktop Infrastructure (VDI) セッションでこの問題が報告されており、Citrixのサポートドキュメントでは、VDI使用時にスタートメニューが反応しない動作は既知の問題で、以下のレジストリを変更することで問題を回避することができるとされています。
Citrixの回避策は次の通りです:
- HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\services\CtxUvi に移動。
- UviProcessExcludesの値にStartMenuExper;を追加
- PCを再起動する。
Citrixの問題は主に企業に影響しますが、スタートメニューの問題は他にも、「MSVCP_140_APP.dll」と呼ばれるDLLパッケージに関連して発生している可能性が高いとWindows Latestは主張しています。
このDLLパッケージはMicrosoft.VCLibs.140.00(Version 14.0.30704.0)にバンドルされていますが、Windows 11がMSVCP_140_APP.dllの古いバージョンを検出すると、StartMenuExperienceHost.exeがクラッシュし、スタートメニューが動作しなくなるとのこと。回避策として、Microsoft.VCLibs.140.00を手動でインストールする方法が提案されています。
Microsoft.VCLibs.140.00を手動でインストールするには「Microsoft Store Generation Project」を利用するかPowerShellコマンドで「Get-AppXPackage -Name Microsoft.VCLibs.140.00 -AllUsers | Remove-AppxPackage」を実行します。
なお、2024年12月の月例更新プログラムではスタートメニューの問題のほかにも、ネットワーク接続がリセットされる問題や、画面の明るさの問題が報告されています。