Windows 11の最新アップデートでDRM付き動画が再生不能に？

2025年9月の月例更新として配信されたWindows 11 24H2の更新プログラムKB5065426や、プレビューアップデートのKB5064081をインストールした後、一部の環境でDRM(デジタル著作権管理)つきコンテンツの再生に関する問題が発生していることがわかりました。

Windows 11 Version 24H2の既知の不具合をまとめたページには以下のような情報が掲載されています:

この問題は、Blu-ray/DVDプレイヤーやデジタルTVアプリなど、物理メディアを扱うアプリケーションに影響し、EVR（Enhanced Video Renderer）を使用し、HDCP（高帯域幅デジタルコンテンツ保護）やDRMを強制するアプリで発生します。再生時に著作権保護エラー、再生の頻繁な中断、フリーズ、またはブラックスクリーンなどのエラーが起こります。

EVRはWindowsの動画レンダリング機能で、MicrosoftのMedia FoundationやDirectShowと連携して、保護されたコンテンツを安全に再生する役割を担っています。HDCPやDRMの要件を満たすために、信頼されたDirect3Dサーフェス上でのみ映像を表示する仕組みです。

ただし、NetflixやAmazon Primeなどのストリーミングサービスには影響がなく、問題は主に物理メディアに限定されています。

現時点では対応策なし

現時点では、Microsoftからの明確な修正方法や回避策は提示されていません。アップデートのインストールを控えるか、今後の修正パッチを待つしかないようです。

物理メディアを日常的に利用しているユーザーにとっては深刻ですが、ストリーミング中心の現代では影響範囲は限定的かもしれません。とはいえ、正規に購入したコンテンツが再生できないのは困りものであるため、Microsoftの早急な対応が待たれます。