
Windows 11のファイルエクスプローラーで、画像や動画、.exeファイルなどあらゆるファイルを右クリックした際に「メモ帳で編集」という選択肢が表示される問題が報告されています。本来はテキストファイルやスクリプトに限定されるべきオプションが、すべてのファイルで表示されることでユーザーに混乱を招いているのです(Windows Latest)。
Windows 11のメモ帳(Notepad)は、近年大幅にアップデートされ、タブ機能やダークモードなどさまざまな新機能が追加されました。
その結果? Windows 11では「メモ帳で編集」がすべてのファイルタイプに対してグローバルに表示されるようになっています。技術的にはメモ帳がワイルドカードファイルクラス「* / AllFileSystemObjects」に対して編集用のコンテキストメニュー項目を追加しているため、バイナリファイルや画像でもメニューが表示されることになるのです。

▲.exeも開ける?
対処法:レジストリで非表示にする手順
「メモ帳で編集」を非表示するには、レジストリを変更します。
以下の手順を実行します:
- Windows検索で「regedit」と入力し、レジストリエディターを管理者として起動。
- 以下のパスに移動:
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Shell Extensions
- 「Shell Extensions」キーを右クリック → 新規 → キー → 名前を「Blocked」に設定。
- 「Blocked」キーを右クリック → 新規 → 文字列値 → 以下の値を追加:
{CA6CC9F1-867A-481E-951E-A28C5E4F01EA} - PCを再起動すると、「メモ帳で編集する」が右クリックメニューから消える。
同様の手順で以下のGUIDを追加すれば、他の項目も非表示にできます。
-
Ask Copilot:
{CB3B0003-8088-4EDE-8769-8B354AB2FF8C} -
Clipchampで編集:
{8BCF599D-B158-450F-B4C2-430932F2AF2F}または{8AB635F8-9A67-4698-AB99-784AD929F3B4} -
ペイントで編集する:
{2430F218-B743-4FD6-97BF-5C76541B4AE9}
編修後記
Windows 11のコンテキストメニューは見た目こそ洗練されたものの、使い勝手や一貫性に課題が残っています。「メモ帳で編集」問題はその象徴とも言えそうですが、幸い、レジストリ編集で自分好みにカスタマイズできる余地が残されています。
