Microsoftは、Windows 11の新機能を継続的に開発しています。
実際、先日公開された「Windows 11 Insider Preview Build 22557」には、タスクバーや電源設定の改良を含む多数の新機能が追加されていて話題となっていますが、この中に含まれる、「Efficiency mode」が、システム全体のパフォーマンスを向上させることができる機能として期待を集めています(Windows Latest)。
「Efficiency mode(効率化モード)」は以前「Eco mode」とも呼ばれていた機能で、リソースを大量に消費するアプリを発見し、リソース消費を制限して、フォアグラウンドの反応を高速化し、エネルギー効率の向上をはかります。
「Efficiency mode」はプロセスを即座に終了させる「タスクの終了」とは異なり、プロセスの優先度を「低」に下げるだけすが、プロセスの優先度が低くなるだけでも、他のアプリがシステムリソースを利用しやすくなり、システムが効率的に動作することが期待できます。
Microsoftは1年前から、Efficiency modeをテストしており、CPU負荷の高いシステムで最大4倍のパフォーマンス向上(リソース使用量の76%削減)を確認したとのこと。この結果、UIの応答性が向上し、タスクマネージャ自体の速度も改善されたそうです。
Efficiency modeは特にノートパソコンのバッテリー持続時間を向上させるために役立つ可能性があり、電力効率化APIに対応した、Microsoft EdgeやGoogle Chromeでは効率的に機能することが予想されます。
この機能は、現在Windows 11 Build 22557で提供されていて、今年後半にはWindows 11 22H2アップデートに含まれる形で、一般ユーザーにも展開される可能性があります。