Microsoftは4月19日(現地時間)、Windows 11 Homeのプレビュービルドで、今後SMB1をデフォルトで無効化することを明らかにしました(Microsoft Tech Community、Neowin)。
SMB1(Server Message Block)は、1980年代後半に開発された、ネットワーク上のファイルやプリンターを共有するためのプロトコルです。すでに時代遅れの企画で、MicrosoftはSMB1を段階的に廃止するための取り組みをすすめてきましたが、最終段階として、Windows 11 Homeプレビュービルドを含むすべてのWindows製品でSMB1をデフォルトでインストールしないことになったとのことです。
ただし、SMB1のみをサポートしているレガシーデバイス(工場のコンピューター、医療機器、NASなど)に接続する必要があるPCのために、SMB1機能を手動で有効にすることはできます。これには、Win+Rキーを押し、「optionalfeatures」コマンドを入力、リストの中から「SMB 1.0/CIFS File Sharing Support」にチェックをいれます。
Microsoftは2013年にSMB1を非推奨とし、2017年以降は多くのWindowsバージョンが、SMB1をデフォルトでインストールしていない状態でリリースされています。HomeとProではクライアント機能が維持されていましたが、合計15日間のアップタイム後に、クライアントがSMB1の送信を使っていない場合、自動的にアンインストールされるようになっていました。
Microsoftは将来のリリースでWindowsからSMB1のバイナリを削除する予定で、SMB1を必要とするユーザーに対しては、帯域外のインストールパッケージを提供する予定です。