先日お伝えしたように、Windows 11 22H2用の最新の月例更新プログラムKB5026372で、ブルースクリーンやVPN接続の切断など多数の問題が発生しているようです。
フォーラムやRedditへ寄せられた報告によると、VPN接続、特にL2TP/IPsec VPNに関する問題が発生しており、速度が遅くなってsftp経由でファイルをダウンロードできないという現象が発生している模様。報告者はWANの再インストール、DNSのフラッシュ、IPv6の無効化、Windowsファイアウォールの無効化など、さまざまな解決策を試したそうですが、いずれも問題を解決できなかったそうです。
他にもBitLockerが起動して自動修復ループに陥り、システムの完全消去やWindowsの再インストールが必要になるかもしれないという深刻な問題や、更新プログラム適用後に、Windowsが再起動せず自動的にシャットダウンするという問題も報告されています。
またWindowsセキュリティでは、グレーやブラックのボックスが表示されるという問題や、TPMの検出とコア分離の設定が正常に動作しないという問題、「ローカルセキュリティ機関の保護がオフになっています」という警告が表示されるという問題が依然として修正されていない模様です。
ローカルセキュリティ機関の警告に関しては以下の手順で回避することができます。
- レジストリエディタを起動。
- 以下のキーに移動。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Lsa
RunAsPPL
とRunAsPPLBoot
という名前のDWORD値を作成し、それぞれにの値を2を設定する(Windows 11 22H2の場合)。- コンピューターを再起動する。
これでLSA機能が有効となり警告も消えるはずです。
その他、タスクマネージャーの検索で意図しないアプリが表示されるという不具合や、Feedback Hubが遅くなるという問題も報告されています。
Microsoftはこれらの問題の解決策を提供しておらず、有効な回避策が見つからない場合、更新プログラムをアンインストールすることもできます。
- 「設定 > 更新とセキュリティ > Windows Update」を開く。
- 「更新履歴の表示」をクリックする。
- 「更新プログラムのアンインストール」リンクをクリックする。
- 該当の更新プログラムを見つけてアンインストールを実行する。
アンインストール後、設定でアップデートを一時停止しておきます。
[via Windows Latest]