Microsoftが先日公開した2023年11月の月例更新プログラムKB5032190で、インストールができず無限ループが発生するという問題や、インストール後にタスクバーのアイコンが消えたり、仮想デスクトップのアニメーションが遅くなるという問題が報告されている事がわかりました(Windows Latest)。
まず、インストールできないという問題を多数のユーザーが報告していて、この場合、システムが再起動を繰り返し、変更が元に戻るという症状が起こるようです。この問題はEnterprise/Proを含むWindows 11の複数のエディションで発生していて、更新に失敗した場合、変更はロールバックされ、更新履歴からも削除される事が多い模様。ユーザーが問題を解決するための手がかりはあまりなく、Windows Update Troubleshooterで問題を解決することはできないとのこと。
タスクバーのアイコンが消える
インストールが成功した場合にも、タスクバーのアイコンが消えるという不具合が報告されています。
このバグはMoment 4が初めて公開されたオプションアップデート以来報告されており、Canaryビルドを含めた複数のプレビュービルドでは修正されているものの製品版ではまだ発生している模様。
タスクバーのアイコンと実際に起動されるアプリが1つずれていて、例えばMicrosoft WordのアイコンをクリックするととなりのMicrosoft Edgeが開くとの報告も行われています。
問題が発生した場合、ファイルエクスプローラーを再起動する必要があるため、生産性が低下するとの不満が寄せられています。
仮想デスクトップの問題
さらに仮想デスクトップアニメーションの不具合も報告されていて、KB5032190適用後に仮想デスクトップのアニメーションが遅くなり、仮想デスクトップの切り替えの遅延や、壁紙のずれなどの問題が発生しているようです。この不具合もMoment 4アップデートですでに報告済みの問題とされています。
現在個別の問題の解決策は見つかっていませんが、KB5032190をアンインストールすることで問題を回避することはできると考えられます。