2025年8月の月例更新プログラムとして配信されたWindows 11 24H2向け更新プログラム「KB5063878」にて、企業ユーザーを中心にインストールエラーが発生しています。Microsoftはこの問題を公式に認め、暫定的な回避策を提示しました。
Windows 11 24H2の既知の不具合をまとめた公式サポートページには以下のような情報が掲載されています。
不具合の内容は「2025年8月12日に公開されたWindows 11 Version 24H2向けの更新プログラム(KB5063878)を、Windows Server Update Services(WSUS)経由でインストールする際に、エラーコード0x80240069でインストールに失敗する可能性がある」というものです。
WSUSは、組織内の特定のデバイスやグループに対して更新プログラムの延期、選択的な承認、スケジュール設定を可能にする企業向けの機能で、一般ユーザーはこの問題に直面する可能性は低いと考えられます。
目次
Microsoftの回避策:KIR(Known Issue Rollback)
Microsoftは、グループポリシーを使ったKIR(Known Issue Rollback)の適用を推奨しています。これにより、問題のある変更を一時的にロールバックし、不具合を回避することができます。
グループポリシーの適用手順(概容):
※将来的なWindows Updateで問題が解消されれば、このKIRは不要になります。
まとめ
企業環境でWindows 11を運用している管理者は、KB5063878の適用に注意が必要です。WSUS環境でインストールエラーが発生した場合、KIRを活用し問題を回避することができます。今後のアップデートでの恒久的な修正にも注目です。