Windows 11の最新アップデートで「localhost」が沈黙。回避策はアンインストールだけ?

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※2025/10/19(日)更新: Microsoftは不具合があった部分だけを元に戻す「Known Issue Rollback(KIR)」でこの問題に対処しています。

2025年10月のWindows 11 25H2/24H2の累積アップデート「KB5066835」を適用した環境で、開発者が自分のPC上で動作するWebアプリにlocalhost経由でアクセスできなくなるという深刻な不具合が発生していることがわかりました(The Register)。

この問題はMicrosoftサポートフォーラムや、Stack OverflowServer Faultなどで報告されています。ASP.NETやVisual Studioのデバッグ環境に影響しており、HTTP/2プロトコルエラー(ERR_HTTP2_PROTOCOL_ERROR)や接続失敗(ERR_CONNECTION_RESET)が発生するとのことです。

原因は、WindowsのHTTP.sys(ローカルHTTP通信を処理するカーネルコンポーネント)に起因しているとみられていて、KB5066835、またはプレビューアップデートKB5065789をアンインストールすることで復旧する場合があります。レジストリでHTTP/2を無効化することで回避することができたという開発者も存在します。

レジストリを無効化する手順は次の通りです:

  • レジストリエディターを開き、以下の場所に移動: HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\HTTP\Parameters

  • Parametersフォルダーを選択した状態で、右側のペインで右クリックし、「新規作成> DWORD(32ビット)値」を選択。

  • 新しく作成した値の名前をEnableHttp2Tlsに変更し、値のデータを0に設定。

  • 同様にもう一つ値を作成し、名前をEnableHttp2Cleartextに変更して、値のデータを0に設定。

  • 作業が完了したら、PCを再起動する。

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Microsoftの対応は?

現時点でMicrosoftはこの問題を確認しておらず、修正パッチは未発表です。クリーンインストールされたWindows 11 24H2では問題が発生しないという報告もあり、既存環境との競合が原因の可能性もあります。

まとめ

この不具合は、Windows 10の最終アップデートやOffice 2019などのサポート終了と同週に発生し、混乱の連鎖を招いています。Windows 11のメディア作成ツールも同時期に動作不良を起こしており、Microsoftのアップグレード戦略に疑問の声が上がっています。

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