Microsoftは先日、Windows Insider ProgramのBeta/Release Previewチャンネル向けにWindows 11の新ビルドを公開し、既知の問題含めた多数の不具合の修正を行っています(BleepingComputer)。
Windows 11 Build 22000.346 (KB5007262)では、最近続発しているプリンターの問題に対する修正が含まれており、Internet Printing Protocol (IPP) Over USBをサポートするUSBプリントデバイスのインストールが完了しないという問題や、一部のUSBプリントインストーラーがプリンタを接続しても検出されないという問題の修正が行われています。
またWindowsプリントサーバーで共有されているリモートプリンタに接続する際に0x000006e4、0x0000007c、0x00000709というエラーコードが発生する問題も修正されています。
印刷関連の不具合の発端となったのは、Windows印刷スプーラーの脆弱性(CVE-2021-36970およびCVE-2021-41332)に対するセキュリティ更新を含む、2021年10月の月例更新プログラムKB5006670で、BleepingComputerのフォーラムではWindows管理者やユーザーによる問題の検討が行われてきました。
0x0000007cエラーが発生する問題に関してMicrosoftはKIR(Known Issue Rollback)によって問題の解決を試みているようで、特定のレジストリ値を設定することで問題を回避できることが明らかとなっています。
Windows 11の新ビルドでは他にも、システムのフリーズを解決する以下のような修正が行われています。
- 一部のプロセッサを搭載した機器で、ハイバネーションからの復帰時に応答しなくなる問題を修正。
- Hyper-Vの仮想マシンバス(VMBus)の問題を修正。この問題により、Windows Subsystem for Linux(WSL)VMがディスクを接続するときにタイムアウトすることがあった。またこの問題によりユーティリティーが起動しなくなる。
- Hyper-Vを有効にすると動作しなくなる問題を修正。
- licensing APIコールが原因で、デバイスが起動しなくなり、反応しなくなる問題を修正。
- 一部のアプリで入力に反応しなくなる問題を修正。この問題は、タッチパッドを搭載している端末で発生する。
これらの修正は2021年12月の月例更新プログラムとして全てのWindows 11環境に提供されることになります。