文章を書く人にとって、記号の入力は意外とストレスになりがちです。特に「エムダッシュ(—)」や「エンダッシュ(–)」のような記号は、これまでWindowsでは「Alt + 数字コード」で入力する必要があり、ノートPCやテンキーなしの環境では不便でした。
そんな中、Microsoftがついにこの問題を解消するために、Windows 11の最新プレビュービルド(Dev: 26200.5761 / Beta: 26120.5770)で、新しいキーボードショートカットを導入しています。
これらのプレビュービルドでは、次のようなショートカットキーを利用して、エムダッシュとエンダッシュを入力することができるようになっています。これらの記号はどちらもUnicodeに定義された正式な文字で、ブログやWeb記事でも安心して使える記号です。
記号 | 名称 | 用途例・意味 | Unicodeコード | HTML文字参照 |
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– | エンダッシュ(EN DASH) | 範囲や関係性の表現:2020–2025、東京–大阪間など | U+2013 |
– または –
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— | エムダッシュ(EM DASH) | 挿入句や強調:彼は言った—そして黙った。 | U+2014 |
— または —
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※注意:拡大鏡(Magnifier)を使用中の場合、Win + - はズームアウトが優先されます。
目次
まとめ
文章の構造やニュアンスを明確にするために、エンダッシュとエムダッシュはそれぞれ異なる役割を持っています。英語圏ではスタイルガイドによって使い分けが厳密に定義されていることもあり、読みやすさやプロフェッショナルな印象に直結します。
このアップデートは、日常的に文章を書くユーザーや、記号入力の効率化を求める人にとって、地味ながら非常にありがたい改善が含まれているといえそうです。