「メモ帳」はWindowsの代表的なアプリの一つですが、長い間機能の改良は行われていませんでした。しかし最近になってメモ帳の刷新が行われ、マルチレベルの取り消し機能や、絵文字のサポート、テキストのドラッグ＆ドロップのサポート、角丸デザインの採用、新しいメニューや設定ページ、ダークモードへの対応など、大幅な機能強化が図られています。
今回Microsoftの開発者向けブログの記事「Windows 11 Notepad」で、メモ帳に施された改良に関する技術的な詳細が説明されるとともに、将来の更新に関する概略が示されています(gHacks)。
同記事によると、メモ帳の最新ビルドでは、Word、PowerPoint、Excel、OneNoteなどのMicrosoft Officeアプリケーションに実装されているRichEditエンジンが採用されているとのこと。これによってプログラムが近代化し、URLの自動検出や、カラー絵文字などの機能を追加することができたそうです。メモ帳がMicrosoft Storeで提供されるようになったことで、アプリの更新や改善が従来よりも容易にできるようになったことも改良点と言えそうです。
メモ帳に最新のRichEditが採用されたため、将来的にはテキストのカラーリング、スペルチェック、その他のリッチテキスト形式(RTF)の書式オプションが利用できるようになる可能性があります。開発者向けの機能としては、シンタックスハイライト、XMLファイルのインデント、HTML/XML、JSONの開始タグと終了タグの切り替え機能等の実装が期待されます。
なお、メモ帳は大きなファイルの処理が苦手で、自動URL検出機能がエクスペリエンスに影響を与えている機能の一つだと分析されています。メモ帳に実装された機能の中には、Visual Studio Codeの機能からヒントを得たものもあり、これには、新しい検索/置換のドロップダウンメニュー、文字選択、プレーンテキストコントロールが含まれているそうです。
