Windows 11では右クリックメニューが大きく変更されました。
一見すっきりして分かりやすくなったようにも思えますが、従来のプログラムの多くは、新しい右クリックメニューに対応しておらず、直接呼び出すことはできません。
今回はこのようなプログラムや機能を呼び出すために、古い右クリックメニューを使用する方法を説明します。
Windows 11で従来の右クリックメニューを使用する
Windows 11で、従来の右クリックメニューは新しい右クリックメニューから呼び出す事ができます。
▲右クリックメニューの一番下にある「その他のオプションを表示」を選びます。
▲すると従来の右クリックメニューが表示されます。またWindows 11 Version 22H2以降は、「Shift+右クリック」から従来の右クリックメニューを表示することもできるようになっています。
Shift + F10で直接表示
対象のファイルやフォルダを選んだあと「Shift + F10」で従来の右クリックメニューを直接表示することもできます。
▲デスクトップで実行すると、デスクトップの左上にメニューが表示されます。
レジストリを書き換えデフォルト設定を変更
従来のように右クリックメニューを呼び出したい場合、レジストリを変更し設定を変更することができます(レジストリの書き換えには危険を伴います。自己責任にて実行してください)。
以下の手順で実行します。
- 検索機能などからレジストリエディタ「regedit.exe」を呼び出す。
- 「HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID」に移動。
- CLSIDを右クリックして「新規 > キー」を選択。名前を「{86ca1aa0-34aa-4e8b-a509-50c905bae2a2}」とする。
- 作成したキーを右クリックして「新規 > キー」を選択。名前を「InprocServer32」とする。
- 作成したキーをダブルクリックし、値のデータが空である事を確認し「OK」をクリック。データが「値の設定なし」から空("")になった事を確認。
- PCを再起動すると右クリックで従来のメニューが表示される。
元に戻したい場合は作成した「「{86ca1aa0-34aa-4e8b-a509-50c905bae2a2}」」キーを削除します。
レジストリ設定ファイルを利用する
レジストリ設定ファイル.regを利用することもできます。
以下の内容をメモ帳に貼り付け、menu.regとして保存します。
Windows Registry Editor Version 5.00 [HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\CLSID\{86ca1aa0-34aa-4e8b-a509-50c905bae2a2}\InprocServer32] @=""
保存したmenu.regをダブルクリックして実行した後、PCを再起動すると完了です。
元に戻したい場合は以下の内容をrestore.regとして保存します。
Windows Registry Editor Version 5.00 [-HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\CLSID\{86ca1aa0-34aa-4e8b-a509-50c905bae2a2}]
ダブルクリックして実行した後にPCを再起動します。
まとめ
Windows 11で従来の右クリックメニューを使用する方法を説明しました。レジストリで設定を変更するかどうかは判断がわかれるところですが、通常の呼び出し方法は覚えておかないと不便だと思います。
Windows 11を使いこなすための情報は以下のページにまとめています。