Microsoftは現在、新しいファイルシステム「Resilient File System (ReFS)」の開発を進めています。ReFSは可用性や効率、回復性を重視して設計されたファイルシステムで、今のところはWindows Serverのみが正式にサポートしています。
クライアント向けのOSでは、2017年にWindows 10のプレビュー版で一時的にサポートされていましたが、その後削除され、Windows 11でも正式にはサポートされていません。
しかし、MicrosoftはReFSへの対応を諦めたわけではなく、今年の1月にReFSボリューム上へのWindows 11のインストールが可能となっている事が確認されています。
その際は、インプレースアップグレードはサポートされておらず、クリーンインストールのみが唯一の方法でしたが、Windows 11 Build 25931(Canary)では、インプレースアップグレードのサポートも行われているようです。
Windowsに詳しいXユーザーのXeno氏は、Windows 11 Build 25931でReFS上でのインプレースアップグレードが可能になった事を示す動画を公開しています。
In 25931 it is now possible to do an inplace upgrade on a ReFS Windows install. Previously this would error out and prevent the user from upgrading.
This also means that optional features can be installedhttps://t.co/sb2Z4z6GcF— Xeno (@XenoPanther) August 16, 2023
ReFSのバージョンも3.9から3.10に更新されていた模様。ただし、Windows 11でReFSが正式にインストールオプションとして提供されるようになるにはまだ時間がかかると見られています。