
Windows 11は見た目も機能も進化した最新のWindowsですが、便利な反面パフォーマンスが犠牲になっている部分もあります。
標準でオンになっている機能が原因でPCの動作が重くなることもあり、特にスペックが控えめなPCでは、これらの機能がCPUやメモリを圧迫し、日常的な操作にストレスを感じることもあります。
この記事ではパフォーマンスに影響を与える2つのWindows 11の機能と、それらを無効化する方法を紹介します。
ファイルエクスプローラーの「自動ディスカバリー」機能
セキュリティ研究者のEnderman氏は、Windows 11のファイルエクスプローラーが遅い原因として「自動ディスカバリー」機能の存在を指摘しています。フォルダーの内容に応じて表示形式を自動で切り替える機能ですが、大量のファイルがあると処理に時間がかかり、ファイルエクスプローラーのパフォーマンスを大幅に低下させる可能性があるとのことです。
Create a .reg file and insert the following:
[HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Classes\Local Settings\Software\Microsoft\Windows\Shell\Bags\AllFolders\Shell]
"FolderType"="NotSpecified"Run the file, merge the changes and that will turn off auto-discovery for folders in Explorer.
— Enderman (@endermanch) October 21, 2025
無効化するには以下のレジストリ設定を追加します。
[HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Classes\Local Settings\Software\Microsoft\Windows\Shell\Bags\AllFolders\Shell] "FolderType"="NotSpecified"
この設定を含む.regファイルを作成し、実行して変更を適用することで、自動ディスカバリーをオフにできます。
スタートメニュー検索の「Bing連携」
またWindowsのスタートメニュー検索では、ローカル検索よりもオンライン検索(Bing)が優先され、検索が遅くなることがあります。これもレジストリを編集することで無効化可能です。
PowerShell:
Set-ItemProperty -Path 'HKCU:\Software\Classes\Local Settings\Software\Microsoft\Windows\Shell\Bags\AllFolders\Shell' -Name 'FolderType' -Value 'NotSpecified' -Type String
— Henk Poley (@HenkPoley) October 21, 2025
以下をPowerShellで実行します。
Set-ItemProperty -Path "HKCU:\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Search" -Name "BingSearchEnabled" -Value 0 -Type DWord
注意点:
これらの設定変更は、Windowsのレジストリを直接変更します。誤った操作はシステムに深刻な影響を与える可能性があるため、必ず事前にバックアップを取るようにしましょう。
まとめ:軽快なWindows 11を取り戻すために
Windows 11の見た目や機能は魅力的ですが、裏で動いている"便利すぎる機能"が足を引っ張っていることもあります。カスタマイズの余地は大量に存在しますが、まずは、今回紹介した2つの設定を見直すことで、特に古いPCやスペックが控えめな端末でも、より快適な操作感を得られるかもしれません。
[via Neowin]
