Windowsが正常に動作しなくなった場合、再インストールやリカバリを行うことで問題が解決できる可能性があります。Windows 11のプレビュービルドには、Windows Update経由でWindows 11を再インストールする事ができる画期的な回復機能が追加されていることがわかりました(Windows Latest)。
現在、Windowsの修復や再インストールを実行したい場合、メディア作成ツールを使用してインプレースアップグレードを実行する必要があります。インプレースアップグレードでは、ファイルや設定、インストール済みのアプリなどを保持しながら、Windowsを再インストールすることができますが、時間や手間がかかり、ファイルや写真が失われる可能性を心配するユーザーも存在しました。
Microsoftはこの問題を解決するため「Fix problems using Windows Update」と名付けられた回復機能を追加している模様です。現在まだグレーアウトされた状態で動かすことはできませんが、「Reinstall now」というボタンのラベルから、Windows Update経由で(ファイルや設定、アプリを保持しながら)Windows 11の再インストールを実行するための機能だと予想されています。
なおこの機能は6月に公開された「Windows 11 Insider Preview Build 25905(Canaryビルド)」で実装されていて、Microsoftは次のように説明しています。
new Windows Update recovery feature in this build under Settings > System > Recovery and “Fix Problems using Windows Update”. On eligible Insider Channels such as the Canary Channel today, this feature will download and install a repair version of the OS. This operation reinstalls the OS that you have and will not remove any files, settings, or apps. The repair content is displayed on the Windows Update Settings page with the title appended with “(repair version)”. This capability can be useful in many instances but is intended to be used for keeping the device secure and up to date. Devices may need to complete in progress updates prior to this process taking effect.
このビルドでは、「設定」>「システム」>「回復」の「Windows Updateを使用して問題を修正する」に、新しいWindows Update回復機能が追加されている。今日のCanary Channelのような適格なInsider Channelでは、この機能はOSの修復バージョンをダウンロードしてインストールする。この操作は、あなたが持っているOSを再インストールし、いかなるファイル、設定、アプリも削除しない。修復された内容は、Windows Updateの設定ページに「(修復バージョン)」というタイトルが付加されて表示される。この機能は多くの場合に役立ちますが、デバイスを安全かつ最新の状態に保つために使用することを目的としています。デバイスは、このプロセスが有効になる前に、進行中のアップデートを完了する必要がある場合があります。
Microsoftはこの機能を製品版チャンネルのWindows 11に導入するかどうかは説明してませんでしたが、ベータチャンネルに登場したことから、Windows 11 Moment 5 Updateの一部として、早ければ2024年2月から3月に一般公開される可能性があります。
