Microsoftは先日、Windows 11の特定のセキュリティ機能を無効化することで、ゲームのパフォーマンスが向上することを明らかにしました。
しかし、設定変更の効果はこれに留まらず、Intel ArcディスクリートGPUを搭載したシステムで、ゲーム以外の3Dパフォーマンスも向上することが明らかとなっています。
スピード向上に効果のある設定は、デフォルトで有効になっている「メモリ整合性」を無効にするというものです。メモリ整合性は、攻撃者が悪意のあるコードをシステムに注入することを防ぎ、OSに読み込まれるすべてのドライバが署名され、信頼できることを保証するのに役立ちます。
この設定を無効にすることで、セキュリティ上のリスクが発生することになりますが、例えばArc A380グラフィックカードでは、3DMarkのスコアが数千ポイントも向上するなど、劇的なパフォーマンスの向上が見込まれるようです。
TwitterユーザーのLöschzwerg氏は、メモリ整合性をオフにすることで、大幅なスコアの向上があったとスクリーンショットを添付して説明しています。
Amazing performance boost with DXVK! From 57k to 153k points in 3DMark03 with an Arc A380.
Sidenote: Deactivating "Memory integrity" in Windows 11 brings about 2-3k points (D3D9 and DXVK).#dxvk #arc #a380 #3dmark03 pic.twitter.com/48jbFO9yGx
— Löschzwerg (@Loeschzwerg_3DC) October 30, 2022
なお、メモリ整合性をオフにするには以下の手順を実行します
- 検索ボックスに「コア分離」と入力ししてエンターキーを押す。検索結果に表示された「コア分離」をクリックする。
- Windowsセキュリティアプリが起動し、コア分離ページが表示されたら、「メモリ整合性」のトグルをオフにする。
- システムを再起動する。
設定変更はセキュリティ上は望ましくないため、自己責任にて実行してください。
[via BetaNews]