Microsoftは本日、Windows 11 Build 22000.132をWindows Insider Programに参加しているDev/Betaチャンネルユーザーに対してリリースしました。新ビルドでは新しいTeams体験の提供が始まるのに加え、既存の機能の修正や改善がおこなわれています。
また、Microsoft Storeを通じて、いくつかの組み込みアプリの更新も行われ、従来のアプリと「Snip & Sketch」の両方の機能を組み合わせた新しい「Snipping Tool」の提供が開始しています。さらに電卓アプリ、メールアプリ、カレンダーアプリもWindows 11のデザインに合わせた視覚的な更新が行われています(Windows Blog)。
これら新アプリの詳細は以下の通りです。
統合されたSnipping Tool
Windows 11では、従来の「Snipping Tool」と「Snip & Sketch」が、両方のアプリの機能を組み合わせた、新しい「Snipping Tool」アプリに置き換えられます。
新しいSnipping Toolには、従来のアプリをベースにし、Snip & Sketchのキーボードショートカット「WIN + SHIFT + S」のような機能が追加され、よりリッチな編集が可能となっています。
スクリーンショットを撮影する「WIN + SHIFT + S」ショートカットキーを使用して、「長方形の切り取り」、「自由形状の切り取り」、「ウインドウの切り取り」、「フルスクリーンの切り取り」などのオプションを選択できる切り取りメニューが表示されます。
スクリーンショットを撮影した後は、アノテーション、改良されたトリミング機能などを搭載した編集ツールを使用し、スクリーンショットを思い通りに編集することができます。
電卓アプリの刷新
電卓アプリがWindows 11に合わせて美しく刷新されています。ウィンドウのコーナーは丸くなり、アプリをWindowsとは異なるテーマに設定することが可能です。電卓アプリはC#で書き直され、GitHubでより多くの人が貢献できるようになっています。
電卓アプリでは計算に関するさまざまな機能が搭載されており、数学の宿題をこなしたり、家計を管理したり、グラフに方程式をプロットして分析したり、代数や三角法、複雑な数学式を評価したりといったさまざまな作業が実行可能です。
以下のような機能が利用可能です。
- シンプルで使いやすい標準電卓で基本的な計算を行い、より複雑な計算にはパワフルな科学電卓を使用。
- プログラマーモードでは、プログラミングやエンジニアリングに欠かせない豊富な機能を提供。
- グラフモードでは、1つまたは複数の方程式をプロットし、グラフを分析することで、x-およびy-の切片など、重要なグラフの特徴を特定することができる。
- 100種類以上の単位や通貨を変換できる。
メールとカレンダーアプリの刷新
メールとカレンダーアプリが新しいビジュアルスタイルで更新されています。角を丸くするなどの調整が行われ、Windows 11にふさわしい外観が採用されました。 Windowsのテーマを反映させることができるので、好みのテーマで、メールを送ったり、スケジュールを確認したりすることができます。
▲Windows 11の新しいビジュアルが適用されたメールアプリ(ダークモード)。
▲Windows 11の新しいビジュアルが適用されたカレンダーアプリ(ライトモード)。
新しいアプリは、Windows 11 Build 22000.132を実行しているDevチャネルのユーザーにロールアウトが始まっています。ただし、ロールアウトが開始されたばかりなので、すべてのユーザーに行き渡るまでには、しばらく時間がかかるかもしれません。