Microsoftは昨年、Windows 11をベースとした軽量オペレーティングシステム「Microsoft Validation OS」を静かにリリースしました。
このOSは一般エンドユーザー向けではなく、コマンドラインをベースとしたもので、ハードウェアやソフトウェアのベンダー、開発者、技術者向けに設計されていています。問題の診断や軽減を目的として、ハードウェアやソフトウェアの開発、テストに使われるものとされています。
今回Deskmodderは、Validation OSのISOファイルがBuild 22621.1702をベースとしたものに更新されている事を発見しました。Microsoftは最近、Windows 11 22H2 Momentアップデートに対応したISOファイルをリリースており、同時に更新されたものだと予想されています。
なお、MicrosoftはValidation OSを次のように説明しています。
Microsoft Validation OS is a lightweight, fast, and customizable Windows 11-based operating system that you can use on the factory floor to diagnose, mitigate and repair hardware defects during Windows device manufacturing. Validation OS boots into a Command Line environment to increase reliability on the factory floor and supports running Win32 apps, smoothing the transition from early hardware bring-up to retail OS and apps development.
Microsoft Validation OS は、軽量、高速、カスタマイズ可能な Windows 11 ベースのオペレーティングシステムで、Windows デバイスの製造中にハードウェアの不具合を診断、緩和、修復するために工場で使用できます。Validation OSは、工場現場での信頼性を高めるためにコマンドライン環境で起動し、Win32アプリケーションの実行をサポートすることで、初期のハードウェアの立ち上げからリテールOSおよびアプリケーション開発への移行をスムーズにします。
上記の説明にあるように、Validation OSは、プロジェクトの診断を支援するためのWin32アプリの実行をサポートしています。Win32 APIはシステム・ハードウェアへの直接アクセスを提供し、診断のための様々なツールを備えているからだと考えられます。