Windows 11を使用して、なぜかPCが重くなる不具合に悩まされているならば次の機能アップデート「22H2」に期待してみると良いかもしれません。
Microsoftは、Windows Insider Program参加者向けに公開したWindows 11 22H2のプレビュービルドで、「sihost.exe」(Shell Infrastructure Host)と呼ばれるプロセスのCPU使用率が高くなる不具合を修正しているからです(Windows Latest)。
sihost.exeは、Windows 11のコアコンポーネントで、スタートメニュー、タスクバー、その他オペレーティングシステムのグラフィック要素をサポートするために使用されています。例えば透明効果の適用にもsihost.exeがかかわっています。
Windows 11の不具合によって、sihost.exeのCPU使用率が高くなる現象が発生しており、Feedback Hubには、簡単なファイル転送によってCPU使用率が急上昇するなど、複数の問題が投稿されています。
あるユーザーは、クリーンインストール後、更新プログラムをすべて適用した段階で、sihost.exeのCPU使用率が16%になると指摘しています。
A clean Windows 11 installation on Lenovo ThinkPad-P72, installed all the updates provided by Windows Update. The Shell Infrastructure Host (sihost.exe) kicks in and stays on 16% CPU with high fan speed
Lenovo ThinkPad-P72にWindows 11をクリーンインストールし、Windows Updateで提供される更新プログラムをすべてインストールしました。Shell Infrastructure Host (sihost.exe) が起動し、16%のCPUでファン回転数が高いままです。
別のユーザーは、フィードバックのために録画/ログをキャプチャしたときに、高いCPU使用率が顕著になるとコメントしています。バグによってプロセスがフリーズし、スタートメニューやタスクバーなどのコアコンポーネントに影響をおよぼすため、深刻なパフォーマンスの問題が発生します。
幸い、Windows 11 KB5016700では、sihost.exeに関連した不具合が修正されています。
We fixed an issue that, in certain cases, causes sihost.exe to use a high amount of the CPU
特定のケースで、sihost.exeがCPUを大量に使用する問題を修正しました。
原因に関しては何ら説明はされていませんが、sihost.exeに関連した問題が解決していることが期待されます。
Windows 11 Version 22H2はまだテスト中ですが、9月または10月に一般公開されると見込まれています。