Microsoftは9月10日(現地時間)、毎月米国時間の第2火曜日に提供している月例更新の一環として、Windows 11 Version 23H2/22H2用の累積アップデートKB5043076とWindows 11 Version 21H1用の累積アップデートKB5043067をリリースしました。
更新プログラムは主にシステムの品質を改善し、セキュリティ問題を修正するものです。
自動的にインストールされますが、Windows UpdateまたはMicrosoft Update Catalogを利用して手動でインストールすることもできます。
それぞれの変更点は以下の通りです(キュリティアップデートの内容は日本Microsoftのブログで参照できます)。
September 10, 2024—KB5043076 (OS Builds 22621.4169 and 22631.4169)
Windows 11 Version 23H2/22H2用の更新プログラムKB5043076では、8月27日に公開されたKB5041587の内容に加え、アプリケーションを修復するときにユーザーアカウント制御(UAC)が資格情報の入力を要求しないというWindows Installerの問題が修正されています。
リリースノートは以下の通りです。
ハイライト:
This update addresses security issues for your Windows operating system.
改良と修正:
[Windows Installer] When it repairs an application, the User Account Control (UAC) does not prompt for your credentials. After you install this update, the UAC will prompt for them. Because of this, you must update your automation scripts. Application owners must add the Shield icon. It indicates that the process requires full administrator access. To turn off the UAC prompt, set the HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\Installer\DisableLUAInRepair registry value to 1. The changes in this update might affect automatic Windows Installer repairs; see Application Resiliency: Unlock the Hidden Features of Windows Installer.
更新プログラムには以下の1件の既知の不具合が存在します。
対象 | 症状 | 回避策 |
---|---|---|
全ユーザー | WindowsとLinuxのデュアルブートを有効にしている場合、Linuxの起動に問題が発生する可能性がある。この場合「Verifying shim SBAT data failed: Security Policy Violation. Something has gone seriously wrong: SBAT self-check failed: Security Policy Violation.」というエラーメッセージが表示される。 | この問題については、Windowsリリースヘルスのサイトに記載されている回避策を参照のこと。 |
更新プログラムはWindows Updateの他、Microsoft Update Catalog、Windows Server Update Services(WSUS)を利用してインストールすることができます。