Microsoftは8月17日(現地時間)、Widnows 7の月例品質ロールアップのプレビュー版KB4512478と、Windows 8.1の月例品質ロールアップのプレビュー版KB4512514を公開しました(gHacks)。
更新プログラムは、次回の月例品質ロールアップで導入される変更を事前に確認するために提供されているオプション扱いのものとなっています。
2019年8月の月例更新プログラムを適用すると、Visual Basic関連の不具合が発生することが知られていますが、これらプレビュー版の更新プログラムで修正されているかどうかは不明です。修正項目として特に言及されていませんが、既知の不具合にこの問題が含まれているわけでもありません。
KB4512478 (Preview of Monthly Rollup)
Windows 7 SP1、Windows Server 2008 R2 SP1用の更新プログラムKB4512478では、LSASSのメモリ使用量がシステムの再起動まで増加し続ける問題の修正や、rdpdr.sysが応答を停止したり、動作を停止したりする可能性がある問題の修正、WDSやSCCMからPXEイメージを使用して起動したときに、デバイスの起動を妨げられる不具合の修正が行われています。
- Addresses an issue in which the memory usage of LSASS continues to grow until it is necessary to restart the system.
- Addresses an issue that may cause rdpdr.sys to stop responding or stop working (0x18, 0x50, 0xa, 0x27, 0x133). This issue occurs when Remote Desktop Protocol (RDP) clients use a redirected drive on the local system.
- Addresses an issue that may prevent devices from starting when they start up using Preboot Execution Environment (PXE) images from Windows Deployment Services (WDS) or System Center Configuration Manager (SCCM). The error is, "Status: 0xc0000001, Info: A required device isn't connected or can't be accessed."
更新プログラムには以下の1件の既知の不具合が存在します。
- 特定の操作をクラスター共有ボリューム上のファイルやフォルダーに対して実行すると「STATUS_BAD_IMPERSONATION_LEVEL (0xC00000A5)」が発生する
更新プログラムはWindows Updateの他、Microsoft Update Catalogや、Windows Server Update Services(WSUS)を利用してインストールすることができます。
KB4512514 (Preview of Monthly Rollup)
Windows 8.1、Windows Server 2012 R2用の更新プログラムKB4512514では、WSManサービス(WsmSvc)をホストするsvchost.exeが動作を停止し、同じホストプロセス内の他のサービスを停止する問題の修正や、WDSやSCCMからPXEイメージを使用して起動したときに、デバイスの起動を妨げられる不具合の修正が行われています。
- Addresses an issue that causes the svchost.exe that hosts the WSMan Service (WsmSvc) to stop working and stops other services in the same host process. This issue occurs when you run multiple instances of Windows Remote Management (WinRM).
- Addresses an issue that may prevent devices from starting when they start up using Preboot Execution Environment (PXE) images from Windows Deployment Services (WDS) or System Center Configuration Manager (SCCM). The error is, "Status: 0xc0000001, Info: A required device isn't connected or can't be accessed."
更新プログラムには以下の3件の既知の不具合が存在します。
- IA64ベースのデバイスが「Status: 0xc0000428」で起動に失敗する場合がある
- シマンテックまたはノートンのアンチウイルス製品を実行している場合、SHA-2証明書のみで署名された更新プログラムのインストールで問題が発生
- IE11のVBScriptがKB4507437またはKB4511872をインストールした後、デフォルトで無効化されるはずがならない場合がある
更新プログラムはWindows Updateの他、Microsoft Update Catalogや、Windows Server Update Services(WSUS)を利用してインストールすることができます。