
Microsoftは、Windows 11にAI関連の機能を積極的に導入し、「エージェンティックOS」へと進化させる計画を進めています。
これは、AIエージェントがWindowsアプリと連携し、ユーザーの操作をより深く理解・支援するという構想で、Model Context Protocol(MCP)の導入により、AIエージェントがWindowsアプリの各種機能にアクセスできるようなるという機能や、Copilot Vision によって、AIが画面を「見る」ことで、より文脈に沿った支援が可能になるという機能が含まれます。
チップメーカーのAMDも、次世代Ryzen AI PCがこの新しいWindowsに最適化されると発表し、Windowsに搭載されるAI機能の活用には、AI専用ハードウェアが必要になる可能性が高まっています。
しかし、ユーザーの反応は冷ややか
そのような中、MicrosoftのWindows部門責任者Pavan Davuluri氏がX(旧Twitter)でこの構想を発表したところ、コメント欄は批判で埋まり、現在は投稿へのコメントが無効化される事態となっていることがわかりました。
Windows is evolving into an agentic OS, connecting devices, cloud, and AI to unlock intelligent productivity and secure work anywhere. Join us at #MSIgnite to see how frontier firms are transforming with Windows and what’s next for the platform. We can’t wait to show you!…
— Pavan Davuluri (@pavandavuluri) November 10, 2025
同氏は「Windowsは、エージェント型OSへと進化しており、デバイス、クラウド、AIを接続して、どこでもインテリジェントな生産性と安全な作業を解き放ちます。#MSIgniteで、フロンティア企業のWindowsによる変革と、プラットフォームの次なる展開をご覧ください。みなさんにご紹介するのが待ちきれません!」と呼びかけましたが、以下のような批判コメントが寄せられてしまいました。
- 「AIよりも、まずはWindowsを高速化してほしい」
- 「小さなタスクバーアイコンすら正しく実装できていないのに、AI機能ばかり追加するのはなぜ?」
- 「常時オンのベータ機能が増え、OSが肥大化するのでは?」
一部ユーザーは、Microsoft 365やWindowsからの離脱を検討しているとまで述べています。
選択権はユーザーに
「エージェンティックOS」構想は、AIとOSの融合という未来志向の試みですが、現時点では「ユーザーの期待」と「Microsoftのビジョン」に大きなギャップがあるようです。現状でもWindows 11に対して「Copilot+ PC」向けのAI関連機能の追加が目立っているなか、既存ユーザーの不満が高まっているのかもしれません。
[via Neowin]
