Appleが先日販売を開始した、M1プロセッサを搭載した新型Macは、Intel搭載モデルよりも圧倒的にパフォーマンスが優れていることが話題となっています。今回このM1プロセッサを搭載したMacBook Airと、MicrosoftのSurface Pro Xを比較し、SurfaceタブレットのパフォーマンスがM1 Macよりもはるかに遅いことを証明するベンチマーク結果が公開されています(9to5Mac)。
今回、PCWorldが実施したテストは、MicrosoftとQualcomm社が提携して開発したARMチップの「SQ1」を搭載したSurface Pro Xを比較しています。
まず、Geekbench 5のテストでは、Surface Pro XはM1 MacBook Airにシングルコアスコア、マルチコアスコアともに遠く及ばず、Intel Core i5プロセッサを搭載したHPのPavilionラップトップのスコアをも下回っていることがわかります。
またオープンソースの動画変換ソフト「HandBrake」を使い、12分の4K動画をH.265形式に変換するテストでは、M1 MacBook Airが23分で終了するのに対し、Surface Pro Xは2時間も時間がかかっています。
ARM版のWindows 10は、32bitのx86アプリに加え、x64アプリの実行が可能になるなど、ソフトウェアの面では着実な進化を果たしています。しかし、ベンチマークからも分かる通りパフォーマンスの面では、圧倒的にM1 Macに遅れを取った形になっており、同等のパフォーマンスを発揮するためには、相当な努力が必要だということがわかります。