なぜWindowsはLinuxのISOをウイルスと誤認するのか?

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Windows 10のサポート終了が来月10月14日に迫っているなか、Linuxへの移行を考えている方も多いかもしれません。そのような中、DistroWatchは、Windows上でLinuxのISOファイルをダウンロードすると、アンチウィルスソフトがISOファイルをウイルスとし誤認する場合があると注意喚起しています。

On a regular basis we receive messages from people who are new to Linux and who want to get started. They pick a distribution, download the appropriate ISO file, and their Windows anti-virus software immediately flashes a warning, informing them the ISO contains malware.

Linuxを始めたばかりの人たちから、定期的にメッセージを受け取ることがある。彼らはディストリビューションを選び、適切なISOファイルをダウンロードすると、Windowsのアンチウィルス・ソフトウェアがすぐに警告を表示し、ISOにマルウェアが含まれていることを知らせます。

Linux用のISOファイルにWindows向けのウイルスが含まれている可能性は低く、この現象は「誤検出(false positive)」である可能性が非常に高いと考えられます。それがウイルスとして誤認識される理由は、LinuxのISOファイルに、以下のような処理を行うコードが含まれているためです。

  • ディスクレイアウトの変更
  • ブートローダーのインストール
  • カーネルレベルの操作

これらはLinuxのインストーラーとしては正常な動作ですが、Windowsのウイルススキャナーから見ると「怪しい動き」に見えてしまうため、警告が表示されるのです。

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誤検出されたときの対処法

もしISOファイルがウイルスと判定されたら、以下の手順を実行すると安心です。

  1. 他のウイルススキャナーでも確認する
     複数のスキャナーが同じ警告を出す場合は、念のため開発元に報告する。

  2. DistroWatchに報告しても意味はない
     DistroWatchはISOファイルをホストしておらず、開発者との直接的な連携もない。報告は各ディストリビューションの開発者へ

  3. 不安なら別のディストリビューションを試す
     Linuxの世界は広く選択肢も豊富。安心できるものを選ぶことができる。

安心してLinuxに触れるために

LinuxのISOファイルにWindows向けのマルウェアが混入する可能性は極めて低く、ほとんどの警告は誤検出だと考えられます。とはいえ、初めてLinuxに触れるユーザーにとっては不安の種になりがちであるため、正しい知識と冷静な対応が大切となります。

[via Neowin]

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