Microsoftが10月の月例更新プログラムとして提供したWindows 11用の更新プログラムKB5006674や、Windows 10 Version 2004/20H2/21H1用の更新プログラムKB5006670等で印刷に関する既知の問題が発生していることがわかりました。
例えば、Windows 11の既知の不具合をまとめたページには以下のような項目が追加されています。
不具合の内容は「プリントサーバで共有されているプリンタへの接続でエラーが発生することがある」というもので、クライアント側で以下のようなエラーが発生するそうです。
- 0x000006e4 (RPC_S_CANNOT_SUPPORT)
- 0x0000007c (ERROR_INVALID_LEVEL)
- 0x00000709 (ERROR_INVALID_PRINTER_NAME)
この問題は、クライアントとサーバーの両方のWindowsプラットフォームの印刷に影響を与え、企業環境で一般的に見られるプリンタサーバーに特有のものとのことです。
Microsoftは、プリントクライアントがRPC over SMBを使用してWindowsプリントサーバーにRPCパケットプライバシー接続を確立できるようにするための解決策を模索しているそうです。
Microsoftによると 以下の前提条件を満たすプリントサーバーでは、問題の回避策を実行することが可能とのこと。
- プリントクライアントは、プリントサーバーがKB5006674をインストールする前に、2021年1月以降にリリースされたWindowsアップデートをインストールする必要がある。
要件を満たしている場合、「ネットワークセキュリティとVPNソリューションによって、プリントクライアントが以下のポート範囲でプリントサーバーへのRPC over TCP接続を確立できることを確認してほしい」と呼びかけています。
- デフォルトの開始ポート: 49152
- デフォルトの終了ポート: 65535
- ポートの範囲: 16384ポート
回避策の詳細はこちらで確認可能です。