Microsoftが先日公開した、Windows 10 Version 2004用の累積アップデートKB4579311や、Windows Version 1903/1909用の累積アップデートKB4577671が正常にインストールできないという問題を一部のユーザーが報告している事がわかりました(Windows Latest)
これらは10月の月例更新プログラムとして公開されたもので、OSのセキュリティ更新や、「インターネット接続なし」の不具合を修正する重要なアップデートです。しかし、9月の月例更新プログラムと同様に、全ての環境で不具合なく完全に動作するものではなかったことになります。
具体的な症状はMicrosoftコミュニティフォーラムや、Reddit、Feedback Hubなどに投稿されていて、インストールの問題以外にも、BSODやオーディオ問題などさまざまな問題が発生している模様です。
インストールができない問題
更新プログラムKB4579311やKB4577671が正常にインストールできないという問題が発生した場合、以下のようなエラーメッセージが表示されるとのことです。
- 0x8007000d
- ox800f0988
- 0x800f0831
- 0x80073701
- 0x80070002
- 0x800f081f
これらのエラーの原因は、Windows UpdateやWinSXSなど、Windows 10の更新プログラムの処理を担当するコンポーネントでファイルが欠落していることが原因だと見込まれています。
Microsoft Update Catalogから単体の更新ファイルをダウンロードしてインストールするという定番の回避方法は有効ではなく、メディア作成ツールを使用したインプレースアップグレードで問題が解決すると予想されています。
ただし記事執筆時、Microsoftはメディア作成ツールを最新版に更新しておらず、ツールが最新版に更新されるまでこの方法を使用することはできません。バグが解決するまで、「設定 > 更新とセキュリティ > Windows Update」でアップデートを一時停止することが可能です。
BSODやその他のエラー
KB4579311が正常にインストールされた場合でも、Blue Screen of Death(BSOD)やその他のエラーが発生する場合があるようです。システムクラッシュやBSOD、オーディオの問題が一般的なようですが、数はそれほど多くなく特定の環境だけで発生している可能性も考えられます。
まとめると以下のような問題が発生していることになります。
- ダウンロードとインストールに時間がかかる。
- アップデートのインストールに失敗する。
- システムクラッシュ。
- ファイルエクスプローラー、印刷、オーディオの問題。
- アップデートのアンインストールに失敗する。
これらの問題が発生した場合、可能ならば更新プログラムをアンインストールした後、更新を一時停止し、Microsoftが不具合を修正するのを待つこともできます。