
Microsoftは8月5日(現地時間)、Windows 10 Enterprise LTSC 2021のサポート終了時期と、企業向けの延長セキュリティ更新(ESU)プログラムの詳細を公開しました。
通常版のWindows 10は2025年にサポートが終わりましたが、LTSC版は安定性重視のため長めのライフサイクルが設定されており、これまで更新が継続されていました。しかし、その猶予もいよいよ終わりに近づいています。
LTSC版の終了日は2027年1月12日
Windows 10 Enterprise LTSC 2021は、2027年1月12日をもってサポートが終了します。この日を境に、月例のセキュリティ更新やバグ修正、技術サポートが受けられなくなり、システムは動作するものの新たな脆弱性に対して無防備になります。
LTSCは機能更新を避けたい医療機器や製造設備などで広く使われていますが、そうした環境ほどアップグレードには時間がかかるため、Microsoftは早めの移行計画を強く推奨しています。
移行先は?ESUは?
Microsoftが推奨する移行先は、当然ながらWindows 11 Enterprise LTSC 2024となっています。ただし、Windows 11の要件を満たさない古いハードウェアを使っている企業は、OS移行と同時にハードウェア更新も検討する必要があります。
どうしてもすぐに移行できない場合は、ESU(Extended Security Updates)を購入することで、最大3年間延命できます。
- 販売開始:2026年9月1日
- 価格:1台あたり61ドル(Year 1)
- Intune / Windows Autopatch 利用企業は約25%割引 → 約45ドル
- 提供期間:2030年1月8日まで
ただしESU はあくまで「時間稼ぎ」であり、根本的な移行計画は必須です。
同じLTSCでも、Windows 10 IoT Enterprise LTSC 2021はサポート期間が長く、2032年まで更新が続きます。産業機器向けの特別なライフサイクルが適用されているため、通常のLTSCとは扱いが異なります。
まとめ:企業は今すぐ移行計画を立てるべき段階に
Windows 10 LTSC 2021 の終了はまだ先のように見えますが、企業環境ではアプリ検証やパイロット展開に数ヶ月〜数年かかることも珍しくありません。Microsoft が「今から準備を」と呼びかけているのは、そうした現場の事情を踏まえてのことです。
2027年1月12日までに Windows 11 LTSC への移行、あるいは ESU の導入を検討し、計画的にアップグレードを進めることが求められています。
