
Windows 11搭載PCに強制的に追加されてきた「Copilotキー」。2024年以降の新しいPCでは右Ctrlキーの代わりに配置され、Microsoftは「AI PCの象徴」として推し続けてきました。
しかしユーザーの反応は冷ややかで、実際にはほとんど使われていないのが現実です。そんななか、Microsoftがついに敗北を認めたかのような新オプションをテストし始めました。
Copilotキーは残るが、ついに「何もしない」設定が追加へ
Windows 11のプレビュービルドで確認された新しい設定は「Do nothing(何もしない)」というものです。Microsoftはウォッチャーの@phantomofearth氏は、Experimentalビルドに追加された新しい設定項目が確認できるスクリーンショットをXに投稿しています。
Also hidden in recent Windows 11 Experimental builds: a new "Do nothing" option for the Copilot key in Settings, letting you easily disable it! pic.twitter.com/2qoPcmaGDs
— phantomofearth 🌳 (@phantomofearth) July 23, 2026
「Do nothing」を選ぶと、Copilotキーを押しても、長押ししても完全に無反応になる模様です。実質的なキルスイッチとして機能するため、完璧主義のユーザーは(?)設定で無効化したうえで、物理キーの上からシールでも貼って存在を完全に消すこともできます。
Microsoftは当初、Copilotキーを右Ctrlキーやコンテキストメニューキーに戻すだけの簡易的な再割り当てを予定していました。しかしユーザーからの強いフィードバックを受け、最終的に「何もしない」という第三の選択肢を追加した形です。
なぜここまで? Copilotキーが生んだ現場の混乱
Microsoft自身が公開した文書によると、Copilotキーは以下のような問題を引き起こしていました。
- 右Ctrlキーを使うショートカットが使えなくなる
- スクリーンリーダーなど支援技術の操作が妨げられる
- コンテキストメニューキーを使うワークフローが破壊される
つまり、Copilotキーは「AIのための新しい体験」を提供するどころか、既存のユーザーの作業効率やアクセシビリティを損なっていたということになります。
新しい設定はユーザーの要望に応える形で導入されるものですが、MicrosoftはPCメーカーと共にCopilotキー搭載を続ける方針は変えないと明言しています。AI PCの基準としてキーを必須にする姿勢は維持されるため、物理キー自体は今後も残り続ける見込みです。
なお、Microsoftは、Copilotキーを右Ctrlに戻した場合の注意点も示しています。左Shift+右Ctrlを使う一部ショートカットが、キーボードによっては安定せず、問題が出る場合は右Shiftを使うよう推奨しています。再割り当てでも完全に元通りになるわけではなく、多少の癖が残る可能性がある点に注意が必要です。
まとめ:Copilotキーは残るが、Microsoftは一歩引いた
今回の「Do nothing」オプション追加は、Microsoftがユーザーの不満を無視できなくなった結果と言えます。CopilotキーはAI PCの象徴として残されるものの、ユーザーはついに「存在を無効化する自由」を手に入れました。
AI機能を押し進めたいMicrosoftと、既存の操作体系を守りたいユーザーの間に生まれた妥協策として、興味深いアップデートだといえそうです。
[via Windows Latest]
