
MicrosoftのベテランエンジニアRaymond Chen氏が、Windowsの裏側を紹介するブログ「The Old New Thing」にて、Windows 8開発中に使われていた「modern」系コードネームの秘密を解説しています。
この記事によると、Windows 8の開発チームが新しいUIを作っていた頃、その体験をどう呼ぶかはまだ決まっていませんでした。そこで暫定的に使われていたのが「modern experience」という名前です。Windows 7までのUIが「classic experience」と呼ばれていたため、その対比として自然に生まれた呼び名でした。
開発が進むにつれ、この「modern」という言葉はチーム内でどんどん略され、派生し、ちょっとしたブームのようになっていきます。
「Mo」祭りが始まった理由
新しいUIの各コンポーネントには正式名称が決まる前のコードネームが必要でした。ここで良い名前が思いつかない場合、とりあえず"Mo"を付けてしまうという文化が生まれます。
例えば次のようなものがありました。
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新しいシェル→ MoSh(modern shell)
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新しいスタート画面→ MoGo(元は“Go page”という探索プロトタイプから)
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スナップ表示領域→ MoBar
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フル表示領域→ MoBody
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設定UI → MoSet
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ListViewの新実装→ MoCo(modern collection control)
アプリ側も例外ではなく、新しいブラウザーは最初"MoB"で、そこから"MoBro"へと変化。写真アプリは"MoPho"と、もはや語呂合わせ大会のような状態になったそうです。
その後の名称変遷とWindows 8の節目
Windows 8のUIの名称は開発中に何度も変わったようです。
- Modern
- Tailored
- Immersive
- Metro
- そして再び Modern
最終的にユーザー向け名称として"Metro"が使われたのは、リリース直前のタイミングでの変更が難しかったためだと説明されています。なお、Windows 8が発表されたのは2011年6月1日で、記事が公開された2026年時点でちょうど15年が経ったことになります。
