Microsoftが4月3日にJavaScript用ライブラリ「WinJS」をオープンソース化して公開しました(GitHub、デモサイト、SOURCEFORGE.JP Magazine)。ライセンスはApache License 2.0です。
WinJSは、もともとWindows 8用ストアアプリのためのJavaScriptライブラリとして開発されてきたものなので、ListView、FlipView、AppBar、NabBar、DatePicker、TimePickerなどGUI系ライブラリがとても充実しています。オープンソース化することで、Windows以外のデバイスや、一般のWebサイトでも利用を促進していきたい狙いがあるようですが、はたして狙い通りにいくのでしょうか。
try.buildwinjs.comで試せる動かせる
try.buildwinjs.comでは、WinJSのデモを動かせるだけではなく、実際にコードを変更して、リアルタイムに結果を確認することができます。
一個目のタイトルは書き換えたものです。
「JS」タブでデータの定義を適当に買い替え得た後、「Output」タブに変更してみると、どういう風にデータを定義すればよいのかイメージしやすいのではないでしょうか。
使える?
HTML+JavaScriptで、Windowsストアアプリを開発する目的ならばこれまでと同様使えるライブラリだと思います。その他の用途で使えるかどうかは今後の発展次第といったところでしょうか。現段階ではChromeだと動かないサンプルがあることが、Hacker Newsのコメント欄で指摘されていました。
WinJSに関して調べてみたところ、2012年の記事ですが、
あくまでHTML5の規格の範囲内ではあるが、UI作りの勘所としてはCSSなどを使った一般的なHTML記述よりもむしろ、XAMLに近い(XAMLでよく使うデータ・バインディングなどの概念を持っている)ため、注意が必要である
といった記述を発見しました。XAMLに慣れていないと戸惑う点が多いのかもしれません(もちろんXAMLに強い人にとってはウェルカムなんでしょうけど)。その辺使う人を選ぶライブラリなのかもしれません。