Thunderbolot端子を装備したMacBookやその他ラップトップに接続することで、グラフィックスパフォーマンスを劇的に向上させる外部GPUボックス「Wolfe」。使用すると非力なGPUを搭載したノートでもVRやゲーム、Adobe Suiteのようなプロフェッショナルアプリケーションを余裕を持って動かせるようになるようになります。
WolfeはThunderbolt 1/2/3端子を装備したデバイスと接続可能で(ただしThunderbolt 2端子と互換性のあるWolfeはKickstarterでのみ入手可能)、NVIDIA GTX 950 GPUを搭載した通常版「Wolfe」と、より高性能なNVIDIA GTX 970 GPUを搭載した「Wolfe Pro」のバリエーションが存在。
例えばMacBookでは以下の機種が適合しています。
- MacBook Air 11-inch, Mid 2011–2015
- MacBook Air 13-inch, Mid 2011–2015
- MacBook Pro Retina, 13-inch, Late 2012–2015
- MacBook Pro Retina, 15-inch, Mid 2012–2015
- MacBook Pro 13-inch, Early 2011–2015
- MacBook Pro 15-inch, Early 2011–2015
- Mac mini, Mid 2011–2015
- iMac, Mid 2011–2015
- Mac Pro, Late 2013-2015
パフォーマンスの向上率は場合によって異なりますが、通常のラップトップの5倍のパフォーマンスを提供可能で、プロフェッショナルワークや、VRなどでは最大10倍までのパフォーマンス向上も可能である(大抵のデスクトップをも上回る)とされています。
WolfeはKickstarterで資金を調達中のプロジェクトですが、すでに目標金額5万ドルの6倍以上の金額となる30万ドルの出資を集めることに成功しています。当初購入可能だった269ドルのDIYキットはすでに売り切れていて、現在は449ドルのKickstarter Special版が購入可能となっています。
MacBook Pro 2011モデルのGPU故障問題が話題となったように、ノートに搭載されているGPUは何かと問題が発生しやすい部品でもあります。Wolfeのような外付けGPUボックスが普及すれば、必要なときだけ外部GPUを接続し、通常は内蔵GPUで運用することで、ノートに高価なGPUを内蔵する必要がなくなる可能性もありそうです。