MicrosoftがWPFを「コミュニティ運営プロジェクト」と紹介して開発者が動揺

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Microsoft.NET Community Standupで公開された、WPFの新機能を紹介するスライドに「コミュニティ運営プロジェクト(Community Run Project)」という文言が含まれていたことから、開発者の間に動揺が広がっていたことがわかりました(DEVCLASS)

スライドは、シニア・プログラム・マネージャーのOlia Gavrysh氏が準備したもので、文章をそのままとらえると、WPFの開発からMicrosoftが手を引いたようにも見えます。ESRIのシニアプリンシパルエンジニアのMorten Nielsen氏は「WPFがコミュニティ運営プロジェクトになったことを喜んでいる人がいるのか?」と質問するなど、出席者の間に困惑が広がった模様です。

実際のスライドの意図は、WPFがコミュニティに引き渡されたことを意味するのではなく、コミュニティの要望をプルリクエストによって、受け付けることになったことを意味しているものだとされています。

ただし、WPFの将来性に関しては多くの開発者が懸念しており、Gavrysh氏も「WPFに取り組んでいるチームがあり、サポートしています」と言いながらも、「WPFは非常に成熟したプロジェクトだと考えているので、それほど急速な開発は行われていません」と、リソースがそれほど割かれていないことを認めています。

コミュティ主導の開発が上手くいくかどうかに関しても疑問が持たれており、最近行われた、WPF DataGridコンポーネントにキーボードショートカットキーを追加するという取り組みは、すぐに承認されたものの、既存のコードを破壊するとう重大な不具合が含まれていたそうです。変更のレビュー、承認プロセスが不明瞭だとの不満を漏らす開発者も存在します。

WPFは2006年以来使われている古いフレームワークですが、Windowsデスクトップアプリ用のフレームワークの決定版が不在の中、未だに根強く使われています。Windows 10 1809を必要とするWinUIや、MAUIが存在するものの、Windows FormsやWPFを完全に置き換えることはできていないのです。

WPFの真の後継は、Windows、Linux、macOSで動作する真のコミュニティプロジェクト「Avalonia」ではないかと考えている開発者もいて、フレームワークの選定は混沌としています。Microsoftが今、何を推奨しているかという質問に対して、Gavrysh氏は「場合による」と答えました。当面この混乱は解消されないのかもしれません。

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