世界中にTODOやチェックリストアプリは多数存在しますが、データファイルのフォーマットはアプリ独自の物が使われている事が多いようです。何らかの共通のファイルフォーマットが決まっていて、さまざまなアプリから共有できれば便利かもしれません。
本日紹介する「[x]it!」は、そのような考えを元にして作られた、TODOやチェックリストのためプレインテキストのフォーマットです。
対応したツール(テキストエディタの拡張機能等)を使用すれば、[x]it!形式のテキストファイルを分かりやすく表現してくれます(特定のツールを使わなくてもテキストエディタで直接記述することはできます)。
[x]it!の書き方
[x]it!の仕様はこちらのページにまとめられています。
ファイルのエンコーディングはUTF-8、拡張子は.xitを使用します。
チェックボックスは括弧で囲まれた3文字で構成され、中に含まれている記号で状態を示します。スペースの場合は未着手、xは完了、@は着手状態、~は取り消し、となっています。
[ ] This is an open item [x] This is a checked item [@] This is an ongoing item [~] This is an obsolete item
!でプライオリティを設定したり、
[ ] ! This is important [ ] !! This is more important [ ] ..! This is important [ ] !!. This is more important
矢印と日付で期限を設定したりすることもできます。
[ ] This shall be done until -> 2022-03-31 [ ] -> 2022-03 Do this throughout March [ ] Do this -> 2022-Q2 within the second quarter
タグ機能にも対応しています。
[ ] This item has a #tag [ ] This #item has #multiple #tags! [ ] Tags can #have=values [ ] Values #can="be quoted"
[x]it!の形式をサポートしたツールとして、Emacs、Neovim、Vim、GNU nano、VSCode、Sublime Textなどの拡張機能、スタンドラインのコマンドラインツールなどが存在します。
例えば、VSCodeに拡張機能をインストールし、先ほどのサンプルを入力すると次のように表示されます。
TODOが分かりやすく表現されていることがわかります。
まとめ
[x]it!はTODOやチェックリストのためのプレインテキストファイルフォーマットです。独自のアプリよりも、テキストエディタを使って作業したいという方は参考にしてみてはいかがでしょうか。