Appleは8月5日(現地時間)、Xcode 26ベータ(Build 17A5295f)を開発者向けにリリースしました。最新ベータはこれまでの「Universal」形式に加えて、Appleシリコン専用のビルドが登場しており、Xcodeの提供形態に明確な分岐が現れたのは、これが初めてとなります(9to5Mac)。
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何が変わった?2種類のビルド形式に注目
今回Xcode 26ベータに、以下の2種類が公開されています。
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Universal版(2.61GB):Appleシリコン・Intel Macの両方に対応
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Appleシリコン専用版(2.05GB):AppleシリコンMacのみで動作
IDEとしての機能はどちらも同じで、Intel向けアプリも引き続き開発可能です。違いはIDEそのものの動作環境に限られています。
Intel脱却は既定路線
Appleから公式な説明はありませんが、Xcodeの分離は「Intelサポート終了」に向けた布石の一つだと考えられます。WWDC25ではすでに次期macOS「Tahoe」がIntel Macへの最終バージョンになることが明かされており、また、Rosetta 2のサポートもmacOS 27以降は制限され、旧ゲームなど限定的な領域でのみ継続される予定であることが判明しています。
今回の変更は、開発者にとってAppleシリコンへの移行が避けられない流れであることを改めて示しています。Appleシリコンマシンへの移行は、ファイルサイズの違いもあり、ストレージ最適化の面でも効果的と言えるかもしれません。