Windows 7からWindows 10への無料アップグレードが2019年末になっても実行できるらしいことが話題となっているなか、gHacksがテストを行い、実際にWindows 7/8.1マシンからWindows 10への無料アップグレードが現時点でも可能だったと伝えています。
公式には、Windows 7/8.1ユーザーに対する無償アップグレード権の提供は、Windows 10が公開された2015年から1年間続き、2016年7月29日には終了しています。支援技術製品を利用しているユーザー向けにはもう少し長く提供されていましたが、それも2018年の初頭には終わっています。
しかし現時点でも無償アップグレードができる状況は変わっていないようで、アップグレードを実行するとWindows 7/8.1のライセンスは、ハードウェアに紐付けられたWindows 10のデジタルライセンスに変換されるとのことです。認証システム的には、無料アップグレード期間中と同じ対応が続いているようです。
この理由に関し、Microsoft従業員と名乗るCokeRobot氏は以下のようにコメントしています。
I work at Microsoft and have been since before the Windows 10 launch. That whole "free" upgrade for a year was fully marketing fluff. After the cut off happened, the direction given was that it requires a paid license HOWEVER, this was brought up by the brick and mortar stores that they were doing simple clock changes on customer devices during the upgrade challenge to get around it and then ultimately it was clear two years later that anything Windows 7 and up would go to 10 fully activated and still to this day.
無償アップグレードが終了した理由は小売業者からの圧力によるもので、Microsoftが望んで行ったものではなく、それがいまだに無償アップグレードしようと思えばできる理由だというのです。
またMicrosoftが、Windows 10のライセンス収入よりも、プラットフォームの普及を重視していることも理由ではないかと推測されています。
とはいえ2020年の1月にはWindows 7のサポート期間の終了がせまってきています。この非公式な無償アップグレードの提供が今度こそ本当に終了する可能性もありそうです。