Microsoftが先日公開したWindows 10 Version 2004/20H2の12月の月例更新プログラムKB4592438で、インストールができない問題や、CPUやメモリの使用量が急増する問題などいくつかの不具合が報告されていることがわかりました(Windows Latest)。
不具合のなかにはWindows 10 Version 1903/1909用のKB4592449で発生しているものもあるようです。
KB4592438のインストールに失敗
まずKB4592438が正常にインストールできないという問題が報告されています。
再起動ループが発生し、0x8007000dや0x800f0922といったエラーメッセージとともに処理が失敗し、更新プログラムがインストールできないという症状です。
例えば以下のようなエラーメッセージが表示されます。
Some update files are missing or have problems. We’ll try to download the update again later. Error code: (0x8007000d)”.
一部のアップデートファイルが欠落してるか問題が発生しています。後日、再度アップデートをダウンロードしてみます。エラーコード: (0x8007000d)
アップデートを一時的に停止するか、メディア作成ツールを使用したインプレースアップグレードで問題を回避できる可能性があります。
パフォーマンスに関連した不具合
またパフォーマンスに関連した不具合がMicrosoftコミュニティフォーラムやRedditで報告されています。更新プログラム適用後プログラムを開いたり閉じたりする際にラグが発生しているユーザーや、CPUやRAMといったリソースの使用量が大幅に上昇していると指摘しているユーザーが存在します。
I am getting some weird spiking CPU usage after my update. Like shooting up to 100% up and down with just a browser open
アップデート後、CPU使用率が急上昇するようになりました。ブラウザを開いているだけで100%まで上下するような感じです。
Certain windows applications such as Task Manager, Disk Management and Windows Defender Firewall with Advanced Security lag severely when the window is moved by dragging it around the screen. CPU usage goes up to around 25-30% on one core
タスクマネージャー、ディスク管理、Windows Defender Firewall with Advanced Securityなどの特定のアプリケーションは、ウィンドウを画面上でドラッグして移動させると、著しくラグが発生します。CPU使用率は、1コアで約25~30%まで上昇します。
その他、発生頻度は不明ながら、ブルースクリーンや、AMDデバイスでコマンドプロンプトを起動するとアプリケーションエラーが発生するという問題、Bluetoothの問題も報告されているようです。
現在有効な解決策は見つかっていませんが、問題が発生した更新プログラムをアンインストールし、Windows Updateを一時的に停止することで問題を回避することは可能です。