Emacs開発プロジェクトのNicolas Petton氏は9月17日、Emacsの最新安定版v25.1の公開を発表しました(アナウンス、Hacker News、Reddit)。バージョン25系初の正式版で、現在GNU公式FTPサイトよりソースコードをダウンロードすることができます。
- http://ftpmirror.gnu.org/emacs/emacs-25.1.tar.xz
- http://ftpmirror.gnu.org/emacs/emacs-25.1.tar.gz
- http://www.gnu.org/prep/ftp.html
今回のリリースのハイライトは以下の通り:
- Emacsがシェアード/ダイナミックライブラリ(モジュール)をロード可能に
- Cairo drawingの試験的サポート
- ネットワークセキュリティの拡張(TLS/ SSL証明書の有効性など)
- 新しいマイナーモード「electric-quote-mode」
- isearch.elにおける文字フォールディングのサポート
- XWidget: Emacsバッファにネイティブウィジェットを埋め込める機能
- ユニコード文字を挿入するための新しく改善された機能
注目のXWidgetはEmacsのバッファにGTK+ウィジェットを埋め込むことができる機能で、例えばWebKitGTK+のようなウィジェットを利用すると、Emacsのバッファ内でフル機能のWebブラウザが利用できることになります。
Redditにはデモとして、Emacs内でYoutubeを閲覧したり、GitHubを開いたり、Googleでサンプルしたりするスクリーンショットが掲載されています。
XwidgetsはLinuxのほか、WindowsのCygwin環境での動作例が報告されています。