三重大学の奥村晴彦教授による論文『「ネ申 Excel」問題』が話題に(PDF)。ExcelをDTPソフトとして使ってしまい、コンピューターで再利用できない形で提供しまうことで起こる問題点をまとめた論文のようです。以下概要より。
Excel に代表される表計算ソフトは,簡便なデータ入力・解析・可視化ツールであるが,これを柔軟な罫線の引ける DTP ソフトとして用い,データとしての再利用の困難な複雑な帳票を作成してしまうことがよくある。この類の「ネ申 Excel」(神 Excel)が引き起こす問題点をまとめ,解決策を提案する。
震災後に自治体から提供される放射線量などのデータを再利用する際に、いろいろと苦労した経験からこのような論文がまとめられたようです。エクセルシート+生データの形式で公開してもらえればExcelを解析するという無駄な手間必要ないような気がするのですが、なかなかそのような理想的なデータ提供元はないのかもしれません。