Microsoftは2014年の4月、Windows XPのサポートを終了しました。
サポート終了によって多くのユーザーは、Windows 7やWindows 10など、後継のWindowsバージョンに乗り換えていますが、Windows XPを使い続けているユーザーも依然として存在しているようです。
例えばNetMarketShareの調査によると、2018年5月の段階でも、Widnows Pを使用しているユーザーは、5.04%といまだにかなりの割合を占めています。
Windows XPはこのように、サポート終了後も使い続けられているほどの人気OSですが、一般のユーザー今後も使用を続けるのはおすすめできることではありません。SoftpediaはWindows XPを使い続けることが推奨できない3つの理由をまとめています。
セキュリティ
Windows XPを使い続けてはならない最大の理由はセキュリティの問題です。
Microsoftはサポート期間が終了したWindows XPに更新プログラムを提供しておらず(例外はWannaCry緊急パッチの一回だけ)、当然ながら新しく発見された脆弱性に対し、Windows XPは無防備な状況となっています。
Windows 7/8.1/10では更新プログラムが配布され、脆弱性に対する対策が行われたとしても、Windows XPでは期待できないのです。
アプリケーションのサポート
MicrosoftがWindows XPのサポートを終了したのと同様に、サードパーティ製ソフトウェアの開発者もWindows XPのサポートを終了してきています。
ツールやアプリケーションの最新版が利用できないだけではなく、セキュリティソフトウェアやWebブラウザなど、インターネットを安全に利用する上で欠かすことができないソフトウェアのサポートも次々と終了している状況となっています。
そのほかゲーム配信プラットフォームSteamも、Windows XPのサポート終了を発表しており、オンライン環境が必要なゲームなどはプレイできなくなることが予想できます。
機能不足
Windows XPは安定してOSとして多くのユーザーに愛されてきましたが、最新のソフトウェアやハードウェアを利用することはできなくなりつつあります。Windows 10にはEdgeやCortana、アクションセーターやFluent Design、タッチサポートなど、Windows XPにはない機能が多数搭載されており、これらの機能に魅力を感じる場合、Windows 10を使用する以外の選択肢はないのです。
また今後公開される新しいプロセッサやメモリ、ストレージなどのサポートも期待できません。
Windows XPを動作させるために必要なハードウェア要件はゆるく、古いPCでも十分動作させることが可能です。未だに使い続けているユーザーはその点が魅力なのかもしれませんが、完全なスタンドアロン環境でなく、外部の環境と接続する必要がある場合、最新OSの使用を検討したほうが良いといえそうです。