「8086tiny」はCで描かれた、オープンソースのPC XT互換エミュレーターです。それだけだと結構ありふれた話ですが、このソフトがすごいところはプログラムサイズがものすごく小さいところ。コメントが追加された正式版ソースで25K以下。圧縮版だとわずか4043バイトしかないということなので恐ろしいですね(2013 IOCCCコンテストの勝者らしい)。小さくても高性能で、8086CPUを完全にエミュレートし、PCの標準的な周辺機器(キーボード、3.5インチFDD、HDD、ビデオ)も使用可能。ディスクイメージは標準的なWindows/Mac/UNIXのマウントツールでマウントすることができるそうなので、簡単に試してみることができそうです。
活用方法として、古いPCソフトウェアを最新のマシンで動かしたり(上の画像はLotus 1-2-3 R2.4)、コンピューターアーキテクチャの学習に使ったり、Raspberry Piで動かして、世界最安のIBM-PC互換機をつくる、なんてことがあげられていました。
ソースコードのライセンスはMITライセンスなので、VMの勉強用にも使えそうですね