世の中には無数のアプリケーションが存在しますが、その中には必要不可欠な存在として、多種多様なOSで動作するものも存在します。
EmacsやViなどが思い浮かびますが、Webページのダウンロードに用いられる「curl」はさらにその上を言っているかもしれません。curlの開発者、Daniel Stenberg氏は、同ソフトウェアがさまざまなプラットフォームで上で動作することを示す7枚のスライドを含むブログ記事を公開しています。
同記事によると、curlは100億インストールを達成し、インターネットに接続されたほぼ全てのデバイスで利用されているとのこと。これには、自動車やゲーム機、医療機器、時計、ロボット、テレビ、スピーカー、電球、冷凍庫、プリンター、バイク、楽器など、いわゆるPC以外のデバイスも含まれています。
動作するOSの数に関しては関しては、オペレーティングシステムとディストリビューション、実行環境の間に明確な線引きがないためカウントが難しいものの、「柔軟」な態度で調べたところ、89以上のOSで動作するそうです。
curlは、28のURLスキームをサポートし、60種類の環境用のlibcurlバインディングが作成・維持され、24のCPUアーキテクチャをサポート。curlが依存する外部のサードパティライブラリも37をサポートし、目的とニーズにあわせて好きな組み合わせを選択することができるようになっているとのこと。
また、mars2020のヘリコプターミッションで使用され、地球ではなく火星でも使われているそうです。Hacker Newsでもこのcurlの偉業について議論が交わされています。