ドイツに本拠を置くセキュリティソフトウェア調査会社AV-TESTが、Winowsのホームユーザー向けのセキュリティ製品を比較した2022年9月〜10月期のレポートを公開し、Microsoft Defenderの評価が大幅に改善した事がわかりました。
AV-TESTの評価では、Defenderはトップクラスの製品として評価される事が多いのですが、前回のテストではWindows 11がテストプラットフォームとして初めて使用された影響もあってか、大きく評価を落としていました。
同社が実施するテストは、セキュリティソフトをシステムの保護、パフォーマンス、ユーザビリティの3つの観点で評価するもので、それぞれ6ポイント、合計で18ポイントが最高得点となります。テストは製品の最新の公開バージョンを用いて行われ、現実的なテストシナリオに重点を置き、実際の脅威に対して評価が行われています。
今回、AV-TESTはテストプラットフォームをWindows 10に戻し、Defenderの評価が改善しています。18点満点とはならなかったものの、保護が6点、パフォーマンスが5点、ユーザビリティが6点と、17点を獲得しています。
Microsoft Defenderが高評価を獲得した原因は、テストプラットフォームがWindows 10に戻ったことにあるのではなく、Microsoftが前回の評価を深刻にうけとめ、Defenderの改善を行ったことにあるのではないかと推測されています。
[via Neowin]