Shell GPT - ChatGPTをコマンドラインから呼び出すことができるユーティリティ

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今世界中で大注目のAIチャットボット「ChatGPT」。単にWebブラウザから使用するだけでなく、さまざまなアプリに組み込んで活用するための試みも行われています。

本日紹介する「Shell GPT」もそのような試みのひとつです。Python製のオープンソースソフトウェアで、ターミナルから素早くChatGPTを利用することができます。

ChatGPTを使用するためにブラウザを立ち上げる必要がないため、普段からターミナルを使って作業している方は、より効率的にAIのパワーを利用することができるかもしれません。

以下使用方法を説明します。

目次

Shell GPTの使用方法

Shell GPTはPython製のツールです。pipコマンドでインストールする事ができます。

pip install shell-gpt --user

使用するためにはChatGPTのAPIキーが必要です。APIキーの取得方法は以下の記事で詳しく説明しています。

OpenAPIが公開した高機能AIチャットボット「ChatGPT」。 Webブラウザから簡単に使用することができますが、ChatGPTの機能を組み込んだサードパーティ

インストールに成功するとsgptコマンドが実行できるようになります。

sgpt "質問"と実行すれば回答が返ってきます。例えばnginxのデフォルトの設定ファイルの場所を知りたい場合、ターミナルで以下のように実行します。

sgpt "nginx default config file location"

ただし、初回はAPIキーの入力が求められます。

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▲「Pease enter your API secret key: 」と表示されたら、先ほど取得したChatGPTのAPIキーを入力してください。これで実行可能となるはずです。

再度コマンド実行してみると、今度は回答が表示され/etc/nginx/usr/local/etc/nginxに設定ファイルが存在する事がわかります。

$ sgpt "nginx default config file location"
The default location for nginx config files is /etc/nginx/ or /usr/local/etc/nginx/.

残念ながら、日本語には対応していないようです。質問すると結果が読めない文字列として表示されました(エスケープされたユニコード文字列らしく、デコードすれば一応内容を解読することはできるようです)。

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さらに便利なコマンドも

Shell GPTをさらに効率的に使用するにはオプションを組み合わせます。

--shellオプションを指定すると、シェルコマンドのみを出力することができます。

$ sgpt --shell  "make all files in current directory read only"
chmod 444 ./*

--executeコマンドと組み合わせることで直接実行することもできます。この2つのコマンドを組み合わせ、ChatGPTの出力を直接シェルで実行することができるのです(質問によっては危険なコマンドが実行されてしまうかもしれません。ご注意を)。

$ sgpt --shell  --execute "make all files in current directory read only"
chmod a-w *
Execute shell command? [y/N]:

また--codeオプションでコードのみを出力することも可能です。

その他のオプションの詳細は公式サイトで確認可能です。

まとめ

Shell GPTを利用すれば、コマンドラインからChatGPTを利用することができます。記事執筆時、日本語に対応していないのが残念ですが、今後の改良に期待したいと思います。

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