今年の1月、MPO(Multiplane Overlay)を無効化することでディスプレイ関連のさまざまなバグが解決するとの記事を掲載しました。
MPOの無効化によって例えば、Windowsや、ChromeやEdgeなどのブラウザで発生する黒い画面や白い画面、ちらつ
き、マウスカーソルが白くなる問題、ドライバーのタイムアウトの問題などが解決したとの報告が行われています。
特にAMD Radeonシステムで多く発生していたドライバーのタイムアウトの問題は、ドライバーがクラッシュして、BSODやシステムフリーズにつながる事がある深刻な問題ですが、MPO無効化によってこの問題が修正されたとするユーザーが多数存在したようです。
今回、AMDは最新のドライバーで、少なくともRX 7000シリーズのカードについては、この問題を修正したと主張している事がわかりました(Neowin)。
先日公開されたAMD Adrenalin Edition 23.3.1のリリースノートには、以下のような問題が修正されたとの情報が含まれています。
Intermittent driver timeout, system freeze or BSOD may be observed using select displays on Radeon RX 7000 series GPUs.
Radeon RX 7000シリーズGPUの一部のディスプレイで、断続的にドライバーのタイムアウト、システムのフリーズ、BSODが発生する場合があります。
なお、この問題は以前はAMDのオープン・イシューでは言及されておらず、Radeonドライバーチームはこの問題を認識していたものの修正予定日が設定されていなかった可能性があります。また、RX 6000やその他の旧世代カードに関する言及はなく、問題が発生した場合はMPOの回避策を使用する必要があります。