Nvidiaは先日、最新版のグラフィックドライバーを公開し、ストリーミング動画をアップスケール再生することができる「RTX Video Super Resolution(VSR)」と呼ばれる機能を導入しました。
RTX VSRはGeForce RTX 40または30シリーズGPUを搭載したシステムで利用可能で、ChromeやEdgeを使ってストリーミング動画を再生した際に利用できる機能ですが、有志が作成したパッチを利用し、ローカル動画を再生する際にも活用する事ができます。
ストリーミング動画はネット環境によっても再生品質が変わるため、RTX VSRが有用かどうか判別しづらい部分がありましたが、ローカル動画ならばそのような問題がありません。
以下具体的な方法を説明します。
目次
MPC-BEやclsid2版MPC-HCに対応
今回紹介する「MPC Video Renderer」は、DirectShow用のフリーかつオープンソースのビデオレンダラーで、MPC-BEやclsid2版MPC-HCといった動画プレイヤーに対応しています。
GitHubのリリースページから最新のzipファイル(記事執筆時はmpc-videorenderer-rtx1.1-4e2e160.zip
)をダウンロードします。
以下の手順を実行て導入します。
- ZIPファイルを展開する。レンダラーは移動したり削除したりすると動かなくなってしまうのでインストールしたい場所で展開する事。
Install_MPCVR_32.cmd
(32bit版)またはInstall_MPCVR_64.cmd
(64bit版)を右クリックして「管理者として実行」を選ぶ。- 動画プレイヤーの設定を変更する。
- MPC-BE: 「表示 > オプション > 映像 > ビデオレンダラー」で「MPC Video Renderer」を選択。
- MPC-HC: 「表示 > オプション > 再生 > 出力 > DirectShowビデオ」で「MPC Video Renderer」を選択。
- NvidiaコントロールパネルでRTX VSRを有功にする(設定方法の説明)
これで、MPC-BEやMPC-HCを使って動画を再生するとアップスケールが有効になるはずです。低解像度の動画を再生してみると効果が確認しやすいかもしれません。
まとめ
ローカル動画を再生する際に、「RTX Video Super Resolution」を利用する方法を説明しました。対応グラボを所有している方は試してみてはいかがでしょうか。