Microsoftは4月19日(現地時間)、Windows Insider ProgramのCanaryチャンネル向けの最新ビルド「Windows 11 Insider Preview Build 25346」をリリースしました(Windows Blog)。
Canaryチャンネルで公開されるビルドは、将来の機能アップデートで追加される可能性のある、さまざまな新機能が先行して実装されています。プレビューチャンネルの中で最も不安定な可能性があり、提供されるドキュメントも限定的なものとなっています(例えば既知の不具合は掲載されないなど)。
Windows Insider Programの更新オプションでCanaryチャンネルを選択し、Windows 11のプレビュー版を使用しているユーザーは、Windows Updateを利用して最新版に更新することができます。
Build 25346の新機能
Build 25346の新機能は以下の通りです
デスクトップPCを含むプラグインデバイスのCABC対応
コンテンツ適応型輝度制御(CABC)は、表示されているコンテンツに基づいてディスプレイを暗くしたり明るくしたりすることができる機能で、バッテリー寿命を節約するために消費電力の削減と視覚体験のバランスを取ることを目的としている。このビルドからノートパソコンや2-in-1などの、充電器に接続されているデバイスでこの機能を実行できるようになった。
この機能は、「設定 > システム > ディスプレイ」の「明るさと色」にあるドロップダウンメニューから調整することができる。 「オフ」、「常時」、「バッテリー使用時のみ」の3つのオプションが存在し、ノートパソコンや2-in-1などのバッテリー駆動のデバイスの場合、デフォルトは「バッテリー使用時のみ」。
なお、CABCはOEMによて有効化される必要がありすべてのデバイスで利用できるわけではない。
リモートデスクトップ
リモートデスクトップセッションの接続バーを、Windows 11のデザイン原則に沿った、新しいライト/ダークモードのデザインに変更した。
ファイルエクスプローラーでローカルファイルをOutlookの連絡先に共有する場合、ファイルを自分宛に素早くメール送信するオプションが表示されるようになった。
タスクバーとシステムトレイ
システムトレイのネットワークアイコンを右クリックしたときに、ネットワークの問題を診断するオプションを追加した。
設定
新しいプレゼンスセンサーのプライバシー設定とAPIを導入。互換性のあるプレゼンスセンサーを搭載したデバイスを所有している場合、プライバシーを管理し、特定のアプリがこれらのセンサーにアクセスするのをブロック/許可できるようになった。Microsoftが画像やメタデータを収集することはなく、すべての処理はデバイスのハードウェア上でローカルに行われるため、プライバシーを最大限に保護することができる。
デバイスが対応している場合、「設定 > プライバシーとセキュリティ > プレゼンスセンシング」の下に表示される。
Windowsセキュリティ
Windows 11のビジュアルに合わせて更新されたWindowsセキュリティ(ファイアウォール)の通知ダイアログを再導入。
グラフィックス
バッテリー駆動時のHDRの状態を簡単に設定することができるようになった。「設定 > システム > ディスプレイ > HDR」と進み、PCのバッテリー駆動時にHDR(またはHDRビデオストリーミング)をオンにしたままにするかどうかを選択できる。
公式ブログには細かな修正内容がリストアップされていますので、インストールする前に確認することをおすすめします。